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2020年11月05日17:41

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没後10年 井上ひさし展@世田谷文学館

今年1月に六世中村歌右衛門丈の企画展で訪れて、今回は再訪ということになります
何かの機会に今回の展示会のことを知り、天気晴朗の本日行って参りました

井上氏はラ・サールホームのご出身ということもあり、身近に感じておりましたし
なによりも鵜山君の演出による舞台を数多く拝観して参りましたので、今回の訪問
となった次第です

氏の膨大な作品群を、肉筆原稿や詳細を極めたメモ書き、資料など展示して、その
創作エネルギーを推し量ろうという企画です
丸谷才一氏によれば井上氏の読書量たるや尋常のものではなく、月刊食堂経営などと
いう専門誌にまで目を通していたという、遅筆になるのも当り前ですわな

これまでも観劇評で触れてきましたが、綿密な事前調査を行い、調べたことはすべて
表現しなければ気が済まないのに加えて、面白くなければ芝居じゃないというサー
ヴィス精神から、しばしばその舞台は飽和状態となりいささか辟易することもあるの
ですが、改めて本日その仕事ぶりを拝見しますと、抗いがたいものを感じます

憲法特に第九条の「井上訳」による口語版が齊藤とも子さんの朗読により流れて
おりましたが、氏の生い立ちから来る正義感に裏付けられ、なかなか感動的でした
「父と暮らせば」の資料展示を見ていると、やはり涙がこぼれそうになります

平日ということもあり、館内は年配者ばかりでしたが、若い層にも知ってもらいたい
気がしました

拝観後は芦花公園駅北口すぐにある人気店「中華そば きつね」に行って見ると
さすが人気店、時分時は過ぎても列をなしており、並んでから着丼まで30分かかり
ましたが、その価値はありましたね ☆4つ

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