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2020年09月07日00:17

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水曜は……

 水曜の定時日、仕事の後、イオンシネマ座間で、
 「幸せのまわり道」。
 これは、アメリカでは誰もが知る名司会者フレッド・ロジャーズとの出会いにより人生が変わった実話に基づくヒューマン・ドラマ。
 フレッド・ロジャーズを演じたトム・ハンクスは、本作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされている。

 雑誌記者ロイド・ヴォーゲルは、姉の結婚式で、絶縁していた父・ジェリーとの再会。ロイドは、自分たち姉弟を捨てた父を未だに許せず、殴り合いの喧嘩をしてしまった。
 その数日後、雑誌編集長より、子供向け番組の人気司会者フレッド・ロジャースの紹介記事を書くよう命じられたロイドは、彼の仕事場を訪ねる。
 ロイドの辛辣な文体や物事を斜に見る態度から、家族の問題を抱える事を見抜いたフレッドは、ロイドに興味を持って、取材以降も連絡をして来るようになり、、ロイドもフレッドの不思議な人柄に惹かれていく……

 フレッド・ロジャーズは、“聖人”とまで呼ばれた人柄で多くの人に親しまれた名司会者で、番組内で着用し、彼のトレードマークであった赤いセーターは、スミソニアン博物館に「アメリカの宝」として収蔵されている程の人物。しかしながら、活動が子供向け番組に限られていたせいもあり、日本では殆ど知名度がなく、本国での公開規模に比べ、日本の公開規模が限定されているのはその辺りが原因だろうか?

 本作は、雑誌記者トム・ジュノーが、エスクァイア誌に寄稿した記事「Can you say...Hero?」を元にしており、フレッドとの出会いにより、父と和解し、家族との絆を再構築する事が描かれる。
 これは確かによい話ではあるものの、フレッド・ロジャースと言う人物に対する予備知識が全くなかった事もあり、映画の物語よりも、フレッド・ロジャースと言う人物に興味が向いてしまったのが正直な所。
 “聖人”とさえ呼ばれ、誰にでも人当たりのよい一方で、実は短気で怒りっぽいと言い、多くの人々をよりよい道に導きながらも、本人は死期の迫る老人に「自分の為に祈って欲しい」と言う救いと赦しを求める――ラストシーンでも、ひとりピアノに向かい怒りを叩きつけるフレッドに、この好人物がどれほどの闇を抱えていたのかを知りたくなってしまった。
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