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2020年08月31日02:03

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「仮面ライダー01 #45 ソレぞれの未来」TV

『仮面ライダー01 #45ソレぞれの未来』
<ストーリー>
 遂に人間の或人と滅の最後の決戦が始まった。それは人間とヒューマギアの覇権を賭けた戦いになるはずだった。しかし、或人は戦いの中で滅に詰め寄る。憎しみで闘うのか、と・・・
<コメント>
 もちろん撮影は数ヶ月前だったはずなのだ。ところが或人と滅の戦いの周囲の中で一つの場面があった。それはヒューマギアのデモ隊に向かって警備隊が銃を向けるのだ。つい数日前に同じ光景をアメリカのニュースで見なかったか?そして『01』では警備隊長の刃は「或人を信じろ、ヒューマギアを信じろ」とこれを止め、警備隊は銃を降ろす。権力を狙っていた副社長は「(或人)社長を信じる」という宣言をして土下座して怒りを静めてくれと訴える。電脳世界でアズは「アーク様は人の憎悪(ヘイト)がある限り戦いは続く」と嘯くと迅は「でも、あの二人ならそれを乗り越えてくれる」と告げる。
 ラスト数話の展開への驚きはここ数年のライダーでも1,2を争う出来だった。なにしろ終盤近くでラスボスのはずであったアークを倒してしまってあれ、どうなるのだ?と思っていたら敵味方のライダー全てよりもはるかに強力な最強のアークライダーが現れ、なんとそれが怒りと絶望に囚われてしまった或人自身だったというところに仰天し、そしてこれまでの物語を見続けてきた人間にはその気持ちが納得できるというストーリーライン。
 そして、だからこその最後の闘いの苛烈さと、しかしそこでの決意には胸を打たれる。
闘うライダー01の或人とライダー滅の滅は途中で何度も人間の姿に戻る。それはドライバーが云々というよりも互いの魂での戦いだからこそなのだ。
 考えてみれば『仮面ライダークウガ』の最終回前での最後の戦いでも五代達は最後の最後は人間の姿で殴り合っていた。あれは何だったのだ?という議論が起こったけれども、今ならなんとなく判る。あれは互いの命を削っている闘いの具象化だったのだ。
 そして或人と滅の戦いも同様に見えたけれども、今回は魂で徹底的に議論を交わした姿なのだ。
 ラストショットでの「さあ、これから忙しくなるぞ」という或人の言葉はヒューマギアと人類との融和はまだまだかもしれないけいけれども、関わった全ての人間とヒューマギアに純粋な確信を持って自分を信じさせた或人の決意、そして愛する女性を育て上げる確信に満ちたものかもしれない。


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