mixiユーザー(id:17119814)

2020年06月08日08:26

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北狄(9)

新の皇帝になった王莽は「華夷秩序」に懲り固まった人間で、周辺異民族を蛮族として嫌
う人物だったという。そんなこともあって匈奴に対しても著しい内政干渉を行い、単于の
地位に誰が就くかにまで干渉しだしたためついにブチ切れた

例えていえば日本の天皇を誰が継承するかに中国がこうしろ!と言うようなもので、まあ
普通に切れるやろ。というわけで匈奴と新は再び戦火を交えることとなる。しかし他の蛮
族とされた民族も匈奴に加勢したこともあって、匈奴側優勢となる

まあぶっちゃけ王莽の政治はかなり無茶であった。孔子の説く理想の政治を追求したのだ
が、あまりにも理想主義的で非現実的であった。現在で言えばオカシオ・コルテスとか山
本太郎とかあんな感じである。ちゅうわけで各地で反乱が起き始める

反乱と言っても当初は盗賊集団が暴れている程度だったが、それが集結し始める。そして
現在の武漢市、今メチャクチャホットなあの武漢市だ。ここで緑林軍というのが結成され
る。彼等は漢王朝皇帝の血筋である劉玄を担ぎ「独立したる!」とやった

中国ではしばしばこういう事が起きる。さらに言うと起きる場所も長江流域の南京とか武
漢とかが多い。武漢で何かが起きるときは中華王朝滅亡の予兆と言えるかもしれないぞ。
というわけでこの緑林軍に対し新は討伐軍を送るが、河南省の昆陽の戦いで大敗する

その後緑林軍は洛陽、長安を相次いで攻め落とし王莽を斬首。新は僅か15年で滅びた。
しかしもともと賊の集まりの緑林軍。次に起きたのはお約束の仲間割れだ。結局すったも
んだの結果、劉秀をリーダーとする赤眉軍が勝利することになる

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