金曜は在宅勤務。
17時まで仕事し、週末は定時日でもあるので、仕事を切り上げ、映画を観に行く。
今日は、ブルク13で、
「デッド・ドント・ダイ」。
これは、昨年のカンヌ国際映画祭でオープニングを飾った、インディーズ映画の巨匠、ジム・ジャームッシュによるゾンビ映画。
極地開発により地軸がずれてしまった近未来。20時を過ぎても陽光が降り注ぐなどの異常に見舞われ、電子機器にも異常が発生していたが、政府は責任を認めないでいた。
アメリカの田舎町センターヴィルで、3人だけの警察署で勤務するロバートソン署長、ピーターソン巡査とモリソン巡査は、通報を受けてダイナーで人が食い殺された事件現場に駆けつけた。
ピーターソン巡査は、「ゾンビによる殺人だ」と断定、住民に警戒を呼びかけるが、その夜、墓地からゾンビ化した死体が次々と現われて……
いかにもジム・ジャームッシュらしい、オフビートで、シニカルな笑いを忍ばせたコメディなのだが、どうにも組み合わせが悪い。
ヴァンパイアを描いた「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」では、耽美的、かつスタイリッシュな映像美を見せ、オフビートなノリも悪くなかったのだが、基本パニックものになるゾンビ映画との相性はよくない、と言う事か……
キャストは豪華だし、映画ファンならば、様々なオマージュや、散りばめられた小ネタは楽めるだろう。また、ジャームッシュ映画のティルダ・スウィントンは、本作でも独特の個性を発揮し、いい所を大凡かっさらってしまった感じだ。
ただ、ゾンビが生前の行動を固執する、と言うのは「アイ・アム・ア・ヒーロー」でも描かれていて新味はなく、これを含め、ゾンビの描写に本作ならではの特徴が観られなかったのは物足りない所。
そして、オフビートなテンポがパニックものならではのスリル&サスペンスを殺し、ビル・マーレイもさすがに老けたな、と言う感じでキレがなく、終盤の唐突な展開や、とってつけたような現代文明批判なども効果的とは思えなかった。
いかに巨匠とは言え、得手不得手と言うか、相性と言うものはどうしてもあるのだ、と痛感した。
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