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2020年04月25日06:49

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ヤマブキ(山吹)

山吹色と言はれる独特の明るい黄色のヤマブキが緑地帯や公園などに咲いてゐます。山吹といふと道灌伝説が思いだされます。太田道灌は鷹狩りにでかけて俄雨にあってしまい、みすぼらしい家にかけこみ、「急な雨にあってしまった。蓑を貸してもらえぬか。」と声をかけました。

すると出てきた少女が黙ってさしだしたのは、蓑ではなく山吹の花一輪でした。道灌は「花が欲しいのではない。」と怒り、雨の中を帰ってきました。その夜、家臣から「後拾遺集の兼明親王の歌に“七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき”という歌があります。

その娘は蓑ひとつなき貧しさを山吹に例えたのです。」と言ひました。驚いた道灌は己の不明を恥じ、この日を境にして歌道に精進するようになったといます。道灌は家康が入る前の江戸城城主です。ヤマブキには八重咲きと一重があり、八重は実(果実)がならないのです。




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