緑地帯の原っぱにネジバナ(捩花)が咲いてゐます。なかなか咲いてゐる場所を探すのが難しい花です。短期間で世代更新を続けてゐく花だからのやうです。造成地などに短期間で大群落が形成されることもあれば、それが数年で完全消滅してしまふこともあり自生状
緑地帯の公園の入口にタイサンボクが咲いてゐて、傍へ行くといい匂いがします。ウチのは昨秋剪定したためか、今年は花の姿が見られません。タイサンボクは北米南部の原産で、明治の初め(1873年)に渡来しました。英名はマグノリアですが、漢字で泰山木・大山
南千里公園にアガパンサスが群れ咲いてゐます。南アフリカ原産の多年草です。園芸品種は多数あり、開花時期や草丈などのバラティーに富んでいます。派手さはないですが、曇天の梅雨空に冴えた色を演出してくれ、夏の花に多い赤やオレンジなど派手な色の中で、
ネムノキが小さな羽扇のやうな花を咲かせてゐます。和名のネムノキは、夜になると葉が合わさって閉じて眠るように見えることに由来します。漢字名の「合歓木」は、中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたものです。ネムノキの就
キョウチクトウ(夾竹桃)は、葉がタケに似てゐて、花がモモに似ていることから付いた和名ですが、竹の葉にも桃の花にもあまり似てゐないやうな気がします。原産地はインドのインダス川河口付近の極めて自然環境の厳しいところです。その所為か乾燥や大気汚染
この花が我が家にやって来たのには、次のやうな経緯がありました。ある方から写真が送られてきて「この花が咲いている家の方が、何といふ名前か知りたがってゐる」との問い合わせです。調べてゐる途中に、「ヤナギバルイラソウだとわかった」とその家の方から
檜扇(ひおうぎ)とは、宮中で用いられた木製の扇のことです。女性の用いるものは特に袙扇(あこめおうぎ)と呼ばれました。檜扇は薄く細い板の骨を要で留めて、開いたり閉じたりします。葉が開いた骨の様に見えるので、ヒオウギスイセン(檜扇水仙)と呼ばれ
庭のあちこちに半野生化したユリズイセン(百合水仙)が咲いてゐます。植ゑた覚えはなく土についてきたか鉢についてきたかはわかりません。ユリズイセンはアルストロメリアの仲間です。花屋さんでよく見かけるアルストロメリアといふと写真3の下段の花で、ユ
ノアザミ(野薊)はキク科アザミ属の多年草です。日当たりのよい山野に生えていて、初夏から夏に花を咲かせるアザミの仲間です。深く切れ込んだ葉の縁にはとげがあり、花色は赤紫色や淡紅色のほか、白色もあります。和名ノアザミは、「野に咲くアザミ」の意味
近くのお宅の塀の上から妙な形の赤い花が覗いてゐました。後ろから日が当たり輝いてゐて、みにくかったのですが、レンズ越しにアップして見るとブラシノキでした。別名、カリステモンです。オーストラリア原産で、5-6月頃に開花し、花弁は緑で小さくて目立ち
緑地帯にザクロ(柘榴、石榴)の花が咲いてゐました。明るい緑の葉の中に朱色の花が目立ちます。「紅一点」の「紅」は、柘榴の花のことです。中国の王安石が「万緑叢中紅一点」と詩で詠ひました。現在では男性ばかりの中に女性が一人だけ混ざっていることや、
京都でハンゲショウ(半夏生)と言へば、京都の建仁寺 両足院が有名です。半夏生の時季にあはせて特別公開されています。遠くに行かなくても、わが高町池のハンゲショウが早くも見頃です。ハンゲショウはドクダミの仲間で、50〜100cmほどの丈で、夏至のころに
少し盛りを過ぎましたが、緑地帯の路傍や原っぱにミヤコグサ(都草) が咲いてゐます。烏帽子のやうにも見えるので、エボシグサとも呼ばれます。初夏にエンドウに似た花形で、黄色い花を咲かせる日本に自生するマメ科ミヤコグサ属の草です。日本全国の道端や野
ビヨウヤナギ(未央柳)はオトギリソウ科の花です。ただこの名称は園芸的な呼び名であり植物名としてはヒぺリカムです。ただヒペリカムはオトギリソウ科の花の学名でビヨウヤナギだけの名前ではありません。同科のキンシバイ(金糸梅)もヒぺリカムとして売ら
庭の木陰にユキノシタが白っぽい花を咲かせてゐあす。小さな花ですが、近づいてみるとなかなか変わった形の繊細な花です。5弁のうち上の3枚が小さく濃紅色の斑点があり基部に濃黄色の斑点、下の2枚は大きくて白色で細長いものです。雪の下、虎耳草、鴨脚草、
ワルナスビ(悪茄子)は、ナス科ナス属の多年草、アメリカのカロライナ州辺りの原産で、世界中に帰化してその分布を拡大しています。日本では、昭和初期に千葉県成田市の御料牧場で牧野富太郎が見つけたのが最初と言はれてゐます。ワルナスビの名は牧野博士の
今、アオカエデ(青槭)のとてもきれいな季節です。木々の葉を緑色に見せるのは「クロロフィル」で、太陽光を構成している三原色の赤緑青の中から、赤と青の光を吸収します。緑の光は吸収されずに反射されるため、葉は緑色に見えます。クロロフィルは夏に沢山
6/9の当blogで紹介したカポック(シェフレラ)の花ですが、その後開花が進み花房がどんどん大きくなってきました。花一つ一つは小さくてさえないのですが、ひと房単位で見ると、おおきくて見事です。房は径40〜50cmほどありなかなか見栄えがあります。前にも
緑地帯にハルジオン(春紫菀)が咲いてゐます。北アメリカ原産のキク科ムカシヨモギ属の帰化植物です。白やピンクの菊のやうな舌状の花を咲かせます。道端でよく見かける草ですが、「貧乏草」ともよばれ、折ったり摘んだりすると貧乏になってしまうと言
吹田でもこの4、5年で土手や川原、道路脇、空き地などによく見かける黄色いコスモスのやうな花が目立ちます。群れ咲く様はなかなか壮観できれいなのですが、実は環境省の「特定外来生物」で、日本全国で分布が確認されています。吹田市では「この花にピンと
千里ニュータウンに人が開発されて人が住むようになっておおよそ55年経ちました。丘陵地帯の為、道と宅地に段差があり、当初は石垣を組んだ家が多くありました。その石垣につつじ(躑躅)を植えるのが流行りました。でも今では古い家にしかみられなくなりまし
永い間、ウチにあるカポック(シェフレラ)にはじめて花が咲きました。少なくとも35年は咲いたことがないのに突然咲いたので、びっくりです。昨秋10月頃、つくしんぼうの頭みたいな芽が出てきて、葉芽にしてはおかしいと思ってゐました。寒い間はわづかしか成
父が梅好きの孫のために梅の苗木を買ってきました。しばらくして花が咲き実がなると、梅とはちょっと様子が違ひます。植木屋さんに「旦那、これはアンズ(杏)でっせ」と言はれていました。その時の孫はいまや49歳、昔の話です。それから毎年花を咲かせ実をつ
ご近所の生垣に熱帯産のフェイジョアの花が咲いてゐます。別名:フィジョアでフトモモ科の果樹です。ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル南部原産で、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、イスラエルなどで果物として食用に栽培される他、庭木や公園樹
昨日のトキワツユクサに続いてツユクサの話です。昔といっても昭和30年代ぐらいまで、どこの家の庭によく見かけたムラサキツユクサ、このごろほとんど見かけません。ツユクサ科ムラサキツユクサ属に分類される多年草です。日本には明治時代に入ってきました。
ツユクサと言えば明るいブルーの花ですが、白いツユクサが庭隅に咲いてゐました。植ゑた記憶がないので自然に生えてきたものです。在来のツユクサ(露草)の花に似ていて、葉が常緑なことからトキワツユクサと名がつきました。原産地は南アメリカ、昭和初期に
緑地帯の葉桜になったオオシマザクラに色とりどりに果実が実ってゐます。むろんさくらんぼではありませ。ソメイヨシノにも他のサクラにも実はなりますが、いずれもサクランボに比べれば小さな実です。そのなかでも山桜のオオシマザクラはちょっとばかし大きめ
ドクダミは抜いても抜いても蔓延り臭いので嫌がる人も多い草です。ウチでは匂いも気にならず、濃緑色の葉と白い花の対照が鮮やかなので生えるがままにしてゐます。ドクダミ(蕺草)はドクダミ科ドクダミ属の多年草で、別名ドクダメ(毒溜)、ジュウヤク
オオマツヨイグサ(大待宵草)は昨日のツキミソウ同様、アカバナ科マツヨイグサ属の植物です。黄色いこの花は路傍や草地でよく見かけます。しかしツキミソウやヒルザキツキミソウはあまり見かけなくなったので、最近ではこちらをツキミソウと呼ばれることが多