イタリアの新コロナ事情　その２

イタリアは封鎖が続いていますが、まだその効果は出ていません。
あと数日はこの勢いが続く予想みたいです。

感染者は、きのうから3,000人増えて 26,000人を超え、死亡者が約350人増えて 2,500人を超えました。
治った人が約3,000人、200人増えています。

感染者の中には、症状のない人が この数字の5倍はいるのではないかということで、今わかっている感染者の80％が 症状の出ていない感染者からうつされているらしいです。
外出を控え、人との接触を断つことの重要性があるわけですが・・・
（検査をさらに多く続けるようです）
でも、この症状の出ていない感染者は、新コロナウイルスに対して抗体を持っているので、今後また感染したとしても症状は出ないわけです。
ヒトにうつす危険な存在ではありますが、こういう抗体を持つ人が増えていくことで、次第に流行がおさまっていくのだそうです。


死亡率の高さ（6〜7％）とイタリアの医療崩壊 の原因は、近年 病院や医療に十分な予算が回っていなくて医師や看護師、医療器具などが不足していたこと、医療従事者に感染者が多く出て働けなくなったこと（千人以上）、感染者が狭い地域に爆発的に生じたことで病院がパンク・・・など
ベルガモやブレーシャの病院で治療にあたっているお医者さん達のインタビューを テレビで何度か見ましたが、それは危機にさらされている現場からの悲痛な叫びでした。
軽症者は病院に行くな、という言いつけは守られていて、本当に重症な人だけが次々運ばれてくる状態なのに、集中治療室のベットが足りない、人工呼吸器などの医療機器が足りない、医師が足りない・・・
（お金なんか役に立たない！と叫んでいた）
うちの病院ではキャパの50倍を受け入れて、パンク状態。医療体制が整っていれば助けられる命が、こういう事情で・・・なのだそうです。
インフルエンザと比べて云々言う人がいますが、重症者が急激に悪化、危篤状態になって、息のできない激しい苦しみの中で亡くなっていく…その様子は今まで見たこともない悲惨なもので、インフルエンザとは全く違うものだ。
とにかく皆さん、家から出ないでください。ヒトと接触しないでください。それしかない・・・と、どのお医者さんも繰り返していました。


今日あたり、人工呼吸器1,500台用意できたのと、中国から1,000台輸入したことで、取り敢えず一息。
５年前のミラノ万博会場を仮の病院にする準備が進められるなど、改善されていきそうです。

イタリアがピークを迎えて、あと下火になっていけば、世界中にポジティヴな影響と希望を与えられます。全世界が注目していますね。

でも私が思うに・・・今のところ、感染者数も死亡者も、そう大した数ではないのに、これだけ大騒ぎ。
インフルエンザとその関連で、日本だけでも毎年、１万人も亡くなっていて・・・
ワクチンも薬も（コロナに比べれば）あるというインフルエンザ、もう少し真剣に取り組んでいたら、減らせたんじゃないですか？
見殺しにしてきたのか・・・　誰も騒がなかった・・・
インフルエンザで、たくさんのお年寄りが亡くなってきましたよね。

この新コロナウイルス、大変危険なものだという人と、大したことではない・騒ぎ過ぎ、という人と・・・世の中を二分してきましたが、最近は大変危険、膨大な死者数を言う人がほとんどになりましたね。
本当はどちらなのか、分からないでいます。（私はやや 楽観視寄りですが・・・）
本当にパンデミックなんでしょうか？
どうも政治やビジネス目的が後ろで動いていそうな・・・
危機感をあおる記事の方が派手で、人目を惹きやすいですね。

私の日本の主治医に意見をきいてみたら・・・世の中は悲観論者と楽観論者の二種類の人間でできていますから・・・というお答えでした。まさに！（悲観論者優勢、特に政治家？）

予想はできない？