歌の呼吸は、普段より もっと大きな深い呼吸ですが・・・特別凝ったことをするわけではなく、誰でもできる自然な深呼吸です。試してみてください。まず、息を吐いて…吐いて…吐ききって・・・止めます。苦しくなるまで我慢。限界まで止めたら、息を吸います
ピアノ・PP を見たら、音量を落とそうとするのではなく(聞こえない声になる)、声を柔らかく出します。息は多め(声よりも息を出す感じ)、ぎゅっと集まった声ではなく、霧吹きみたいな拡散した声、響きの位置は後ろ・・・そこからクレシェンドする時は、音
音量の大きさには二種類あります。potenza パワー、力強さ、威力corposità ボテッと重たい感じ、ワインを表す時のフルボディ、ボディなんですが…重量感というか (corpo は、胴体・ボディの意味)バスやメゾソプラノの低音域で要求される太い、どっしり
ベルカントは、vocali puri ピュアな母音で歌います。すなわち、A は A、I は I なんです。みなさんは、歌のレッスンで A は O に近く、とか I は E や U を混ぜて・・・と習っていませんか?You tube でも、多くの有名なイタリア人歌手がA と言ってはいけな
canta come cane 犬のように歌う、犬歌手canta come oca ガチョウのように歌う、ガチョウ歌手canta come bue 牛のように歌う、牛歌手イタリアの言い回し;犬声は、ワンッ・ワンッ・ワンッ、とレガートがなくて音楽が流れないガチョウ声は、ペッチャン
1700年代の 発声について書かれた資料は、すべて<微笑>について触れているそうです。微笑について書いていないものがない・・・全ての歌手が<微笑>を使って歌っていたということですね。ベルカントの<微笑>とは、<息を吸う時に><口の中で>僅かに笑
声種は、主に 声帯の 長さ・幅・厚さ と ノド(響きの空間)の大きさで決まるようです。声帯の幅が広くて厚いと音量が出やすい。ノドの空間が大きいと 声は低くてドラマテック。小さければ、声は高くて軽め。・・・と言われています。高い声に憧れる人って、
ベルカント発声の ” 息の上で、言葉を言う” ノドの大きな共鳴の空間と小さな言葉の言い方が完璧なバランスでした。最近は・・・重たいレパートリーを歌うようになって、絶妙なバランスが壊れてしまいました。残念。
歌のレッスンの時、先生から 「もっと声を集めて!」 とか 「もっと細く!」って、よく言われませんか?「声を集める」 「かぶせる」 「回す」 ・・・ 不思議な業界用語(?)がありますね。(何を何に かぶせるのか・・・)笑声って集めなきゃいけな
「大きな声が出るようになりたい」・・・声楽を勉強している人の目的としてよく耳にしますね。イタリアの伝統的なベルカント発声の 「大きな声」 は、 dolce e flessibile 甘く優しく、柔軟で、よく響く、力強い、威力のある声、です。残念ながら、地球上
次回のレッスンのお知らせミューザ川崎 練習室2 13時〜12月28日(土)残り3名 2020年1月4日(土)残り1名1月6日(月)残り1名ミラノ・マスターコース : 2020年5月1日〜7日お問合せ・お申し込みは メッセージをお送りください
この邦題、「たとえつれなくとも」 はウソですね。Sebben のあとに < , >がありますから、「つれない人よ、たとえ貴女に苦しめられても」 だと思いますが・・・
3日ほど前、TVでスカラ座の ガラ・コンサート をやってました。この6月に行われたコンサートの録画です。ソプラノ、ヨンチェーヴァが腕時計をしていたのには驚いたのですが、スポンサーがロレックスだったと後で知って納得。ところで、ガラ・コンサート って
バロック時代の発声、というと、ファルセット裏声 って思う人もいるかもしれませんが、ちょっと違います。当時の花形歌手はカストラート(去勢された、女性の声を持つ男性歌手)で、作曲家は、特定のカストラートのために曲を書きました。彼らは、超絶技巧で
声の<軽さ>について考えてみたいと思います。200年、300年、前に ベルカント発声について書かれた本には <軽さ>が大変重要だということが 繰り返し強調されています。<軽さ>は、力が入らない、適切なノドの状態でのレベルの高い発声のバロメーター。で
次回のレッスンは、9月16日(空き無し)17日(火)ミューザ川崎練習室2 13:00〜 (あと2人)ミラノ・マスターコースは 来年 5月1日〜7日です。
トスティ セレナータ・可愛い口もとLa serenata の この部分、ちょっと意味が分かりづらいですね。 L’onda sogna su‘l lido,e’l vento su la fronda,E a’ baci miei ricusa ancora un nidola mia signora bionda.<直訳すると>波は 浜辺で夢をみる風は
ベッリーニ 激しい希求・優雅な月よVaga luna の vaga ,< vago > ・・・ですが、優雅、と訳す根拠をご存知の方は教えてくださいませ。古い意味ですよね。イタリア人の大多数は、ぼやっとした・ぼんやりした・少し雲のかかった・霧っぽい・・・月を思い浮か
中音と高音、ノドの違い・中音でノド仏を下げて出している人・高音でも舌を平らに保とうとする人・中音でノドを開け過ぎる人・・・そういうこと、やめてみたら上手くいきますよ、きっと。じっくり、眺めてみてください。(Juvarra先生の本にあるイラストです
バロック音楽の時代から、ヴァイオリンなどの器楽はヴィブラートをつけて演奏されてきました。これは、声の美しいヴィブラートを真似たものだそうです。ヴィブラートのない声でヴェルディやプッチーニは歌えませんし、正しくないヴィブラートは不快で聞き苦し
歌の勉強に選曲は大変大事です。選曲を間違えると、上達を妨げるだけでなく、声を作る癖がついたり、ノドを壊したり、歌うことが困難で、音楽的な感性まで壊します。本来の声、持って生まれた自然な声に 一生たどり着けないかもしれません。声に合った正しい
レッスンのお知らせです。2019年 9月16日(月・祭日)13:00〜 ミューザ川崎・練習室2 9月17日(火) 13:00〜 ミューザ川崎・練習室2 参加ご希望のかたは メッセージください。 来年4〜5月のゴールデンウィークに ミラノ・セミナーを開催
輝き と 柔らかさ が、いいバランスで調和した声が、イタリアの伝統的な発声法、ベルカントです。輝きは、光、凝縮感、原子の核みたいな・・・写真のピントみたいな・・・、声の強度、広いホールや劇場でよく通る響き…効果がありますが、柔らかさ・丸さ・深
バランスが<柔>に極端に傾いている場合の特徴は、滑らかな大気のように広がる、軽い、輝きのない、弱々しい、暗めな声。自然にポジションが高くなり、中音〜高音を歌うのがラク。(柔らかさがないと、高音も低音も出にくくて、音域が狭くなります)ビロード
レッスンのお知らせ・6月10日(月)13:00〜16:30 ミューザ川崎 練習室2(いっぱいです)・6月15日(土)13:00〜 空音舎(雑色)・6月17日(月)13:00〜 渋谷ホール・スタジオ 402ご希望のかたはメッセージお送りください。
歌っている時の口から出る息は、滑らかで均一な流れである必要があります。中断したり、途切れ途切れだったり、しゃっくり状態だったり、固まったり・・・でなく、常にコントロールされた一定の静かな息の流れです。この息の流れの上に言葉を載せて歌うのがベ