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2020年02月18日02:24

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「ライフ・オン・マーズ(韓)#23最終話」TV

『ライフ・オン・マーズ(韓)#23 最終話』
<ストーリー>
 手術から一ヶ月後に目を覚まして現代に帰ってきたハン・デジュ刑事は幻想の過去の中で得た経験を元に自身が撃たれた原因となったマニキュア殺人事件の犯人と謎の共犯者を逮捕するのに成功する。しかし、テジュ刑事の脳裏にカン刑事たちの悲鳴が甦ってくる・・・
<コメント>
 アメリカ以外にもロシアやスペインでもリメイクされたBBCの『ライフ・オン・マーズ』の韓国版だけれども、これが実に良く出来ている。少なくともきちんとSFとしてオチのついたアメリカ版や幻想的に終わった本家BBC版よりも脚本が見事に構成されている。
 だって、最終話前の第22話で主人公がベッドの上で意識を取り戻して現代に帰ってくるのだから、最終話はどうなるかと思ったらこれはBBCやアメリカ版よりもすごい。
 それは主人公の刑事が意識不明となる原因の事件が過去にする体験によって現代の捜査が進展し、意外な犯人がきちんと逮捕されるのだ。この辺りは本家BBC版やアメリカ版よりも素晴らしい。いずれもうやむやになっていて、アメリカ版ではそういう事件が存在さえしなかったことになっていたものなあ。
 さて、現代で所在なげに彷徨うテジュは過去の記録を調べてカンやユンがあの夜に殉職していたことを知る。そしてBBC版と同じ決断をして過去に戻るのだけれども、この辺りもいかにも韓国ドラマらしく事前にお母さんと相談するとか、お母さんが今日最終回のドラマを楽しみにしているとかますます物語の虚実が交差していくのが面白い。
 エンディングはBBC版と同じく車のカーラジオを消して仲間と共に事件に出発する。これで終わりかと思ったら、なんとダブル・エンディングがついていて、これがまたなかなか見事な伏線というか、ニヤリとさせられるもの。
 ところで、この物語自体が実はイギリスやアメリカよりも韓国にぴったりなものだと納得させられた。だって、現代の刑事が過去へ行って「容疑者の人権」や「科学捜査」「プロファイリング」が現代よりもゆるかった時代で活躍するのだけれども、舞台となった1988年は韓国はイギリスやアメリカよりもはるかに刑事の容疑者に対する人権意識が低かった時代(前年に軍事政権が終わっている時代)なのだからねえ。


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