私刑。
これ。辞書的な意味合いは、「法によらず、私人が勝手に加える制裁。リンチ。」とされています。
なんていいますか…
人間は、情報を目にした時、それが「いい情報」であればあるほど、疑ってかかるもの。
「ワンクリックで100万円ゲット!」
とか
「これを飲むだけでヒトツキで10kg痩せられる」
なんていうもの。
「そんなのウソに決まってるだろwww」
って当然思いますよね。
ところがこの「私刑」という場合。
「○○事件の父親が○○株式会社に勤務していたことが判明!電話番号は○○○。みんなで懲らしめてやれ!」
こんな書き込みがあったとして、それが「そんなのウソに決まってるだろwww」にはならず、真偽を確かめもせずに「総攻撃」をする。
こういう構図ですよね。
この「私刑」が今、問題視されていますが。
ネット上のいわゆる「荒らし」も。
ほんの数パーセントの発端からオオゴトに発展するというから怖いですよね。
ただ、今の世の中…
いかなる犯罪に対しても、ネット上の「私刑」が横行する中…
少なくともこの人達には「更生させる」という概念はないんだと思いました。
無論、「凶悪犯罪」は別として。
「犯罪者に甘く、被害者に厳しい社会」
というのが昨今よく言われることですが。
ただ、この「私刑」というのを一つ取り上げてみたかったんです。
あくまで一般論とさせていただいた上で…
一つの事件が起きると、ネットでの異常な盛り上がりとともに、マスメディアがその関係者を徹底的に追い詰め、社会的地位を抹殺する。
そしてそれを、朝から晩まで「ニュース・情報番組」が徹底的に取り上げ続ける。
「視聴率が取れる」からに他ならないんでしょうけどね。
かつて、東京都の舛添前知事が異常なまでに叩かれた時期があったように…。
でもこれこそが…
メディア、SNSが発達しすぎた21世紀の現実なんだとも思いました。
では、以前にも書いた質問ですが…
「この30年間で、犯罪は増えていると思いますか?減っていると思いますか?」
この問い。おそらく誰も正解できないと思いますが…
1980年代から見ると、実は「犯罪件数」というのは大きく減っているんです。
「えーっ(@_@;)」っていう声が聞こえてきそうですが…
「増えたように感じる」のは、ひとつひとつの犯罪が「凶悪化」しているからであって、また、そのひとつひとつの「凶悪化犯罪」を、メディアが、それこそ「朝から晩・深夜まで」何度も何度も報道しているからにほかならないんです。
考えてもみてください。
1980年代。1990年代の「ニュース・情報番組」なんて、限られたものだったんです。
それが2000年代以降の「ニュース・情報番組」の増加によって、それこそ「年がら年中」おんなじ内容の事件が何度も何度も報道される…
それを主婦なり高齢者なりが見ていれば自然と…
「今の世の中は昔に比べて犯罪も増えた」という意識を植え付けるわけです。
メディアが誤った報道をすれば、ここぞとばかりに本気で叩くのに…
ネット上の誤った情報を拡散したって誰も謝罪なんかしないんですから。
だから、ネット上の情報は「信憑性がない」なんて言われるわけです。
それでも…
メディアは精査しているからこそ、ネット上より正確な情報を伝えている。
なんて言おうものならネット民はこぞって叩くんでしょうしね。
なんだかなぁ(ー_ー;)という思いですよ。ホントに(-_-;)
では、以上です
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