mixiユーザー(id:3250310)

2020年02月05日14:57

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ずっとだめだった

 「人間を幸福にしない 日本というシステム」。90年代の終わりころか2000年ころに出た本で思い出深い。とともにあらためて日本のだめさを思い知らされて、うなりそう。これも引っ越しの流れで発掘した。
 この本が出たころ僕は弱小業界誌の記者をやってた。旧運輸省との付き合いがあって、役人もマスコミもこの本をネタにしてた。猫も杓子もという感じだった。
 アカウンタビリティ=説明責任、透明性の確保、情報開示などなどこの本がネタだ。
 今更暗い気分になるのは、この本の作者、カレル・バン・ウォルフレン氏の基本認識が、この当時日本には本当の民主主義が根付いていない,という一点にあり、本当の民主主義を実現するには、説明責任その他をきっちり実行するのが必須と述べている点だ。20年たって日本のざまはあえて言うこともない。
 説明責任についてはアベソーリの“丁寧な説明”ぶりにすべてが表れている。ウォルフレン氏は善意でこの本が日本が本当の民主主義を実現するために役立ってほしいと願ったはずだ。でも全くそうはならなかったと思う。日本はずっとダメなままだった。
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