土曜は、金曜の新年会で二日酔いで気分悪く、お腹も下り気味。しかも、熱まで出ている……が、映画のチケット買っちゃったし、貴重な週末の晴れ間だ、活用しなくては……とクスリ飲んで頑張る。
午前中にクリニックに行き、水槽の水替えを済ませたら、午後は久々にCBを引っ張り出す。
バッテリーが怪しかったのでブースター繋いでエンジンかけたら、充電を兼ねて近所をひとっ走りしてからホームセンターに行き、あれこれ買い物。
玄関の60cm水槽の苔取り屋のプレコが先日死んでしまったので、代わりのコケ取り屋として新たにアルジイーター(正に苔喰い)を2匹、迎える事にした。
……おっと、いけない時間、時間。
そして、予約の時間に川崎チネチッタへ。
チネチッタでは、もぎり嬢が変なメイクをしているな、とギクっとしたのだけど、あ……舞台版「キャッツ」のメイクか。映画「キャッツ」の公開イベントでやってると言う事か。
今日の1本目は、チネチッタで
「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」。
これは、構想から30年、幾度となくトラブルに見舞われ、「呪われた企画」とさえ言われつつも、そんな紆余曲折を経て完成したテリー・ギリアム入魂の作品。
仕事への情熱を失ったCMディレクターのトビー。スペインでのロケの際、彼が学生時代に撮影した映画「ドン・キホーテを殺した男」のロケ地となった村を訪れる。
そこで、自分をドン・キホーテだと思い込む老人と出会ったトビーは……
この映画、実は2018年には公開されており、それが今頃公開になったのは、やはり主演が、最近話題のアダム・ドライバーだからだろうか?――映画ファンならともかく、一般人には「スター・ウォーズ」でカイロ・レンを演じたアダム・ドライバーの方がテリー・ギリアムより知られているだろうからなぁ……
紆余曲折の末に完成した映画だが、これが意外にもこじんまりとまとまり、薄味な印象。
特に、導入から前半はやや退屈だが、ドン・キホーテとサンチョの放浪が始まる辺りから面白くなり、クライマックスの舞台となる城に入ってからは、夢と現実が交錯した混沌とした世界となり、いかにもテリー・ギリアムと言う印象だ。
ラストシーンは個人的にはちょっと不満だったけど、「物語は終わらない」と言う締めくくりは、この映画には相応しいものだと思う。
1本目の後、夕食を食べ、2本目もチネチッタで、
「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」。
これは、映画「インフェルノ」の原作小説出版時の実話を元にしたミステリー。監督は、「タイピスト!」のレジス・ロワンサル。
人気小説「デュダリュス」完結編の世界同時出版のため、9人の翻訳家が地下の密室に集められる。
翻訳作業は外部との接触を断って行われていたが、小説をネットに公開するという脅迫メールが届いて……
これは面白い。
9人の翻訳家(原語はフランス語で、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ポルトガル、イタリア、ギリシャ、デンマーク、中国の9つの言語に同時翻訳する)を均等に描けておらず、特定の人物に偏る描写から犯人が冒頭から絞り込めてしまう辺りは問題だな、と思わせたが、途中から犯人逮捕後に物語が飛び、犯人と出版社社長の対話となる、と言う展開。その後も幾度もドンデン返しがあり、「こう来るか」と唸らされた。
展開だけでなく、さりげなく提示された情報が伏線となる、緻密で巧妙な脚本、様々な蘊蓄で知的好奇心をくすぐり、更に原稿盗み出しのサスペンスまで盛り込んで……単なる密室ミステリーと思っていると、いい方向に裏切られる一級の知的エンターテイメント。これには参った。
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