mixiユーザー(id:8642293)

2019年12月25日14:37

96 view

「その日のまえに」を読んで

自分に関わりのある人のその日(人の死)を前に人々が何を思い、成していったかを綴った短編集。最後の物語は、それに加えて「その日」と「その日の後」も綴られている。

涙、涙で読み進んだ小説だった。
特に、二人の息子のいる妻のその日の物語は、「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」で描かれていて、特に印象深かった。前編に出てきた登場人物が出てくるのもよかったし。
「その日のあとで」、亡くなった妻が何度も何度も書き直した夫への手紙が、息子達の未来を託すとかの内容でなく、

「忘れてもいいよ」

のただの一言だったのが印象的だった。

死期を悟った時、私自身、または親族がその日を迎える前にどう思い、どう行動するかを考えさせられる物語だった。

しばらくして、もう一度読んでみようかな。。。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する