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2019年12月06日23:46

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讀響 マーラー3番@東京芸術劇場

芸劇プロデュースによるマーラーシリーズで、昨年10月に同じ讀響による一千人を拝聴しま
したが、これを皮切りに内外のオーケストラにより3年間で5曲を演奏する企画
しかし第2回のバイエルン放送響の7番「夜の歌」は指揮者ヤンソンス氏体調不良のため
キャンセル、結局ヤンソンス氏は先日の訃報となりました

ワタシは外国オケは、主に経済的理由でパスしておりますので、本日の演奏会となりました
指揮も前回と同じ井上道義氏、ソリストは今やヴァーグナー歌いとして飛ぶ鳥落とす勢いの
池田香織さん、悪かろう筈がありません

これまで何度も書いた通り、マーラーの3番にはことのほか思い入れがあり、今まで機会
あるごとに聴いて参りましたが、前回は4年前のノット氏指揮東響によるもの
実は、これも前に書きましたが、この後讀響で藤村実穂子さんをソリストに迎えたコンサート
もあったのですが、痛恨のミスにより聴きそこなった、このときは自分で自分が嫌になりました
本日はその利便事であります

いつもはS席を張り込むのですが、本日は曲も曲でむしろ距離を置いて俯瞰した方が良か
ろうと、B席で3階上手寄り2列目通路側というところに陣取りました(これは当たり)

マエストロは指揮棒を持たずに登場、またしても素手かと思いましたが、タクトは譜面台上に
置いてあって、譜面台上には当然スコアも用意されていましたが、結局ページをめくることも
なく、事実上暗譜です
タクトも第一楽章と、第三楽章スケルツォの前半にのみ使用、後はマエストロ・ミッキー流の
舞踊風やりたい放題の振り方でした

なにしろ1時間半を超える超大曲ですから、いちいち感想を記していたらキリがありません
オケを一望のもとに見下ろして鑑賞すると面白い発見も数々あり、スコアを確認したくなり
ました(これは明日以降ね)

お目当ての池田さんは第一声からして聴き入ってしまう、イゾルデやブリュンヒルデまでも歌う
スーパー・メゾでありますが、本日はコントラルトの声質で、キャスリン・フェリアー、ジャネット・
ベイカー、ヘレン・ワッツの系統です

讀響はやはり上手いです、冒頭のホルンからして絶好調、思わず顔がほころびます
聖歌隊のようなコスチュームで登場した東京FM少年合唱団も、男の子の声だけによる声質が
この曲に相応しく、見た目以上の喜びを(見た目も充分ですが)与えてくれました

マーラーというのは作曲家が指揮もするのではなく、指揮者が作曲もするという感じですね
多分ピアノを使って作曲してからオーケストレーションするのは他の作曲家と同じなので
しょうが、ピアノを弾いているときすでに頭の中にはオーケストラの響きがあるに違いない
オーケストラを使って作曲していると確信させるものがあります

トロンボーンソロ、オフステージのトランペットソロ、それぞれ無傷ではなかったものの、それ
を越えて有り余るものがありました(カーテンコールの拍手がそれを実証している)

休憩なしの長丁場でしたから、何度目かのカーテンコールの後小用に立ちましたが、終わった
後も拍手の音が続いている、もう一度覗いてみたら楽団員の捌けた後のガランとしたステー
ジにマエストロ一人が戻ってきて最後の拍手と歓呼を浴びておりました(10分に及んだ)

曲も演奏も大満足であります
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