一枚一枚の葉のもみぢが綺麗なのは柿の葉でせうか。そういへば奈良の柿の葉寿司ももみぢ時になると、色のついた柿の葉で包まれます。東京などに送ると珍しがられます。桜も一枚一枚の葉がとてもとてもきれいに色づきます。緑･黄・赤が一枚の葉に混じるものもあり、思はず拾って帰へったりします。
話変はりますが、猪肉を「ボタン−牡丹」と呼ぶのは「猪肉を牡丹の花のように盛り付ける」からとか「花札の６月の役札には牡丹と猪が書いてある」から等の説があります。鹿肉を「モミジ−紅葉」と呼ぶのは百人一首の「奥山にもみぢ踏み分け鳴く鹿の声きくときぞ秋は悲しき」からとったとの説が有力です。
「サクラ」と呼ぶのは馬肉ですが、これは坂本龍馬が作った都々逸からとったという説や、馬肉の色がきれいなピンク色をしているからという説などなどがあり、定かではありません。肉食が禁止されてゐた時代、符牒を用いて抜け食いをしてゐたのですね。兎を一羽と数えるのも・・・。
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