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2019年11月14日18:50

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永遠の門@T・ジョイPRINCE品川〜ゴッホ展@上野の森美術館

オランダの棟方志功といわれたゴッホの作品展が開かれるということで前売りを購入して
おりましたが、機が熟しましたので拝観するに先立って画家の後半生を描いた映画をまず
観ようと、品川で途中下車しましてプリンスホテル・アネックスタワーの一隅にあるシネ
コンに足を運びました

また、WOWOWでは2週にわたって「ゴッホ知ってますか」という下世話な内容の番組を
やっておりましたので、これも参考までに
その他、すでに「最期の手紙」という映画も、これは昨年観ております

それだけ事前準備をしても画家の実像というのは凡人の(ワタシのことね)測り知るところ
ではありません

ワタシは美術に造詣が深くありませんので(ま、美術に限りませんけれど)、ナンタラ派とか
カンタラ主義というのがよくわからない、だからゴッホがベラスケスやゴヤ、ドラクロワなどの
写実的作風の先達をリスペクトしていたというのは意外でした

しかしこれは、実際に目にしたものを描くという態度で、頭で考えたものを作品にするのでは
無いという意味で(この点でゴーギャンと意見が相違した)、必ずしも写真のようにという
ことではありません
現物を目にして、いかにそこから受けた印象を伝えるかという、ある意味印象主義であり
また表現主義の先駆けでもあるということなのでしょう

そこが彼の生前には世の中から受け入れられなかった、そのいら立ちが彼を奇矯な行動に
走らせ、ますます周囲の人と対立して行ったのでしょう、彼の狂気の本質はそこにあった
のではないかという気がします

本日の後半の作品展では画風の変遷が見て取れますが、それは狂気の発露ではない
もちろん既に評価の確立した画家に関して先入観があるのかもしれませんが、彼が
わずか10年という制作期間で描き上げたものは未来に向けてのそれであったのでしょう

映画のタイトル「永遠の門」は、彼がまだハーグ派に所属している時代に描かれた、疲れ
切った農夫が椅子に身をうずめて握りしめた両手に顔を押し当てている暗いモノクロのリト
グラフに付されたタイトルです
その絵からは後のアルル時代の戸外で溢れる陽の光を浴びる作品群は予想できません
しかしそれはしろーとのワタシに感じ取ることができなかっただけで、彼の眼は既に未来を
見据えていたのかもしれません

一連のゴッホ体験でありましたが、まだ終わっているわけではありません
来年2月劇団文化座が鵜山君の演出で三好十郎作「炎の人」を上演することになっています
そこで再びワタシが切れ切れに垣間見てきたゴッホの実像が繋がって来るのだと思います

全然ゴッホとは関係ないですけど、今日のYahoo!星占いのグルメアイテムは焼きそばでし
たので、美術館のそばのビルにある梅蘭で定番の焼きそばをいただきました(写真参照)
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