今年の花の開花時期は狂ってゐるものが目立ちます。緑地帯のキダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)も今頃盛んに咲いてゐます。原産地はアメリカの熱帯高地で暑さが苦手のやうです。今年の夏の暑さが堪えたやうです。ナス科キダチチョウセンアサガオ属の植物で園芸名エンゼルトランペットです。
キダチとは木化する植物の意味です。わざわざキダチが付いてゐるのは、同じナス科の植物に草本のチョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)があるからです。こちらはチョウセンアサガオ属の植物です。キダチチョウセンアサガオは高木または低木で下向きの花をつけ、チョウセンアサガオは一年草または多年草で、上向きの花をつけます。
緑地帯に咲いているキダチチョウセンアサガオはオレンジ色ですが、園芸種には白、紅、紫などもあります。いっぽうチョウセンアサガオ(3枚目)はマンダラゲ(曼陀羅華)、キチガイナスビ(気違い茄子)の異名があり、紀州の華岡青洲が江戸時代に発明した全身麻酔薬「通仙散」に使った毒草(薬草)です。
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