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2019年10月14日00:31

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「富野由悠季の世界」展覧会

『富野由悠季の世界』イベント
 兵庫県立美術館で行なわれている「富野由悠季の世界」展に行く。岡山から来る友人と待ち合わせて9時半に会場に行ったら既に行列が出来ているのに驚いた。
 内容は富野監督の幼少期の頃からの体験話から始まるのだけれども、父親が軍需工場で戦闘機パイロットの与圧服の研究をしていて、実際にノーマルスーツみたいな与圧服を見ていた、というところにびっくり。さらに中学から高校生までに見た映画のほとんどがアメリカのSF映画でその時点で「人間ドラマがなっていない」と思ったというところから「わ、この人本物なんだ」という感慨。
 その後『トリトン』『ザンボット』などを経て『ガンダム』『イデオン』へと続くのだけれども『イデオン』にかなりのスペースが割かれているのに感動。いや、僕は『イデオン』がものすごく好きなのだ。当時「ロボットに限らず、集団の物語というのは苦難に向き合った集団は話数を重ねるごとに団結していくのに、『イデオン』に関しては話数を重ねるほど皆の心が離れていく。こんな凄い物語が今まであったか!」と興奮したものだ。あのデザインも今となっては納得と言うか、すごくカッコイイと思えるのだが、音声ガイドで「あのデザインを最初に見たとき、富野監督は“はい、これは第六文明人の遺跡!”と断言したそうですよ」というのに笑ってしまった。ちなみに音声ガイドは図譜集とかパンフレットに書けない裏事情とかを色々教えてくれてこれまたうれしい。(他に「ブレンパワードはVガンダムのリハビリなんですって」とか)
 やっぱり色々な作品の原画を見られるのはすごくうれしいし「そうだったのか!」と思うところも大きい。当時は「え?」と思った作品も今から考えたら実はものすごいことを内包していたことにも気づかされる。
 例えば『海のトリトン』でトリトンとピピの延々と続く仲の悪さに当時は閉口したものだけれども、実はあれこそが本当のドラマだったのだ。(実は虫プロの作った『青いトリトン』のパイロットを見たことがあるけれども、ピピが素直でトリトンに憧れる幼女キャラだった)異世界召喚モノは今は大流行だけれども『聖戦士ダンバイン』のように結局現代の世界にまで飛び出してくる大胆な作品があるか、とか。
 なんか、もう一度最初から色々な富野作品を見直さねば、と思わせてくれる内容。思わず4000円もする図譜集を買ってしまったぜ!


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