「牙狼＜GARO＞月虹ノ旅人」映画

『牙狼＜GARO＞月虹ノ旅人』
＜ストーリー＞
　ホラーを倒した雷牙はしかし、おびただしい邪気を浴びてしまう。邪気を浄化すべく英霊の塔に向かう雷牙は謎の仮面の男に襲われ、マユリが謎の列車に連れ去られてしまう。マユリを追って列車に飛び乗った雷牙は車両のなかで異様な体験をすることになる・・・
＜コメント＞
　“劇場版牙狼“の楽しみはなんと言っても雨宮ワールドの異様な世界のクリーチャーたちだろう。しかし、これまでは世界が広大ゆえにクリーチャーがあまり目立たなかった弊害があったけれども、今回の映画では前半は主に列車の中で物語が進行する。奇妙な列車の中を少年パデルと共にゆっくりと進む雷牙は「前方車両に行く」という目的だけなので物語が真っ直ぐに進んでいくのだ。だから一両ごとに列車の中を移動する雷牙が目にする雨宮クリーチャーは実に猥雑で異形でしかし下品ではない美しさがあり、まさに妖怪の眼福と言ってもいい。
　そしてこれが後半になって全ての事情が明らかになると今度はもう後半全てがクライマックスの戦闘シーンとなる。例によって横山アクションは異形の存在の異形なアクションだけでなく、魔界戦士の剣劇アクションにまでバリエーションを加えて凄まじいアクションの連続を見せてくれる。特にクライマックスあたりからの○○揃い（ポスターで堂々とネタバレしてますが）はもう色々な意味で凄い。特に牙狼の鎧の使い方はこの映画でしか出来ないことで唖然とさせられる。まさに牙狼の集大成としての作品だと言える。
　そしてエンディング・クレジットのＴＶシリーズ最初からの様々なコラージュには感動してしまった。うん、牙狼を見続けてきて良かった、と思う。

牙狼〈GARO〉−月虹ノ旅人−
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=411965&id=4831370