mixiユーザー(id:124952)

2019年09月23日00:48

118 view

日曜は……

 日曜日は……しまったな、いい天気ではないか。
 でもまぁ、チケットは既に買ってしまったので映画に行くしかない。

 そんな訳で、今日の1本目は、
 「アド・アストラ」。
 これは、ブラッド・ピット率いる製作会社プランBがプロデュース、ブラッド・ピットが主演・製作を務めたSF映画。
 近未来。アメリカ宇宙軍少佐で、宇宙飛行士のロイ・マグブライドは地球外生命体探索に向かい太陽系の彼方で行方不明となった父が生きていることを知らされ、軍の極秘任務により父と接触する事を命じられるが……

 この映画、行方不明となった父を救助するブラピ主演のSFスペースアクション、と思っている観客を裏切る内容。そうした活劇を期待して来た人には退屈で眠気を催すものと思う。
 この映画は人の抱える「孤独」をテーマとしており、宇宙に存在する知的生命は、広大な宇宙の距離の壁に阻まれて孤独のままで終わる、と言う事と対比させて、人はどう生きるべきかを描くもの。描写は、個人と、その内面への掘り下げに向かう、如何にもアート系の小品が好みそうなものとなっており、これを、ブラピ主演のメジャー作品で描く事には疑問を覚えた。
 実際、メジャー作品となれば、一般観客向けに娯楽活劇としての要素を盛り込まねばならず、結果として、月面カーチェイスや、遭難した宇宙ステーションの救援、と言う本筋とかけ離れた活劇シーンを盛り込む事となり、その無意味さ、その展開を生む為の無理な設定により、どうにも映画のリアリティを欠いた感が勿体ない――事実「2001年宇宙の旅」にしても「ゼロ・グラビティ」にしてもワンシチュエイションでしっかり映画にしているのだから、そう言う部分こそ見習って欲しいものだ。
 また、宇宙ステーションで凶暴化したヒヒにしても、これを「宇宙空間での孤独」と重ね合わせればテーマを補強する事も出来たであろうに、そこに至らぬ辺りに脚本の練り込み不足を感じるし、SF考証も全然出来てない……まぁ、荒唐無稽だった「インターステラー」よりはマシではあるが。
 ラストのオチも概ね予想出来たもので、これだけ大騒ぎした挙げ句にアレは落としどころと言う部分に、これが本来は小さな物語だったと言う事をあらためて認識。

 2本目は、
 「アイネクライネナハトムジーク」。
 これは、シンガーソングライター・斉藤和義との交流から生まれた伊坂幸太郎の同題恋愛小説集を、「愛がなんだ」の今泉力哉監督が映画化したもの。
 奥手で引っ込み思案の会社員・佐藤は劇的な出会いを待っていた。そんな彼が仙台駅前で街頭アンケートに立っていた時、ギターの弾き語りに聴き入る紗季と目が合って……

 この物語、伊坂幸太郎の小説にありがちな奇跡を描かず、それでいて人が運命の人と出会う、そんな奇跡のような物語。
 原作の連作短編の幾つものエピソードを、オムニバスとして描くのではなく、様々な人が、10年と言う時間のスパンの中で、どのように出会い、人生を歩んで行くか、と言うのを並行して描く、その構成は巧みだし、男女の綺麗事だけではない人生の機微を描く辺りは、さすがは今泉力哉、と言う所。
 ただ、こうした構成が飲み込めるまで、何とももどかしい思いにさせられたのと、「愛がなんだ」にはあった毒気が抜けた感じがあって、いい話だな、とは思ったものの意外な程に心動かされなかった。

1 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年09月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

過去の日記

2026年
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年