月曜は、映画4本。
まず1本目は、
「ブレードランナー ファイナルカット」。
これは2007年に再編集された同作に、デジタル修正を加え、IMAX対応版としたもの。
IMAX版ならではのクリアな映像で映し出されるそれは、オリジナルを超えるもので、CGに頼らない1980年代の映画のミニチュアワークの見事さをあらためて確認。あの、タイレル社の映像は、現代のSF作品としてもそのまま通用しそうな見事なものだ。
映画は、オリジナルに対し、デッカードのモノローグを一切廃したハードボイルドタッチのディレクターズカット版を元にしており、個人的にはオリジナルの方が好みなんだけどなぁ、と思うのだけど、IMAXのクリアな映像で大迫力で観る「ブレードランナー」の魅力は堪能出来た。
2本目は、
「プライベート・ウォー」
これは、世界中の戦地に赴き取材した、黒の眼帯がトレードマークの戦場記者メリー・コルヴィンの半生を、「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイク主演で映画化したもの。
メリーはスリランカ内戦取材中に左目を失明しPTSDに苦しみながらも、真実を伝えようと戦地を駆け抜ける。
映画は、左目を失う事になるスリランカから、彼女が死亡したシリアの取材まで、11年間を駆け足で追う。
メリーのエピソードとしては、もっと面白いものもあるのだけど、この映画でもかなりの駆け足展開であり、これ以上はなかなか難しいか……ロザムンド・パイクは正に体当たりの演技だが、実はこれ、製作に名を連ねているシャーリーズ・セロン、彼女自身でこれを演りたかったんじゃないのかな?
3本目は、東京都写真美術館で、
「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」
これは、「東京アニメアワードフェスティバル2016」でグランプリを受賞した、フランスとデンマーク合作による2Dアニメ。
19世紀後半のロシアを舞台に、北極探検中に遭難し、行方不明となった探検隊長である祖父を追って、サンクトペテルブルクから極北を目指す少女サーシャの冒険を映し出すもの。
このアニメ、かつての東映動画を思い起こさせるようなシンプルで、陰影を廃した平面的なキャラクターによるアニメ。まぁ、絵柄としては欧州ではよくあるタイプのものですが、本作は、帆船や氷山の様子などはCGで描かれ、こちらもタッチは合わせたシンプルな描線ではあるけれど、動きはリアル。特に、氷塊での氷山崩落と遭難シーンなどは、なかなか迫力があった。
物語としては、貴族のお嬢様が冒険に出て逞しくなり、やがて砕氷輸送船に乗って祖父を探しに出掛ける、と言う展開になるのだけど、港の肝っ玉母さんの元で、働く、と言う事をみっちり仕込まれ、成長すると言う展開や、大量のイモの皮むきなど、宮崎アニメの影響もかなりあるような……
4本目は、
「台風家族」
これは、「箱入り息子の恋」の市井昌秀が“両親への想い”をヒントに創作したヒューマンドラマ。
老人が銀行で2000万円を強盗し、霊柩車で妻と共に行方をくらました事件があった。事件が時効となった10年後、その子どもたちが実家に集まり、財産分与のために見せかけの葬儀を行うが……
この映画、四兄弟の次男役の新井浩文の起こした事件の影響で、お蔵入りが心配されていた映画――何とか3週間の限定公開とはなったものの、さて、どうなるか。
映画は凄く面白い。
まぁ、登場人物が増える度、指向を変えながらドタバタギャグを繰り広げ、前半で笑いを取り、後半はしんみりと泣かせ、そして感動のクライマックスへ……と言う、まるで韓国映画のような展開ではあるけれど……
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