金曜日は、仕事の後、TOHOシネマズ海老名で、
「ロケットマン」。
時間に余裕をもって出、海老名で夕食の後、映画と思っていたのだけど、週末金曜の渋滞は予想外。食事どころかドリンクを買う時間もなかった……
映画
「ロケットマン」
は、あの「ボヘミアン・ラプソディ」を、ブライアン・シンガー監督降板後にまとめ上げたデクスター・フレッチャーが、グラミ−賞を5度獲得した天才ミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描く伝記映画。
イギリスのミュージシャン(しかも同性愛者)の伝記映画と言う事で、柳の下の二匹目のドジョウ狙いが見え見えの企画……しかも、現在、第三弾としてカルチャークラブのボーイ・ジョージが準備されているとか……さすがに三匹目はないようが気がするのだが。
両親から満足な愛情を注がれず、少年時代を過ごしたエルトン・ジョン。やがて彼は、人並外れた音楽の才能を認められ、生涯の友となる作詞家、バーニー・トービンと出会った事で、ロックミュージシャンとして大ヒットを重ねるようになるが……
この映画、音楽映画でありながら定番のミュージカル演出をしなかった(ブライアン・シンガーにミュージカル経験がなかったせいでもあり、アメリカではそれが非難されもした)のに対し、こちらは本格的なミュージカル。実際にエルトン・ジョンと生活を共にしたと言う、主演タロン・エガートン
の役作りに加え、吹き替えなしで歌唱シーンをこなした見事な歌唱力もあって、ミュージカル・シーンは見応えがあるし、名曲「ユアソング」誕生のエピソードには鳥肌が立った。
ただ、成功した後の展開が凡庸なのがこの映画の問題。
成功と共に酒とドラッグとセックスに溺れる……と言うのも(事実、その通りなので仕方ない部分もあるのだけど)類型的だし、エルトン・ジョン自身が製作に加わっているせいもあって家族を悪く描けず、堕落した要因を、後に縁を切った代理人のジョン・リードひとりを悪役として負わせてしまうのもどうかと思った。
また、エルトン・ジョンの人生を振り返るのを、彼の依存症のグループ治療での思い出語りの回想シーンとしてテンポよく描けるようにしていながら、それを活かせておらず、後半間延びしたような印象を与えるのも惜しい。
「ボヘミアン・ラプソディ」だって、ラストのライブ・エイドが最大の見せ場だったのだから、この映画も、そうした見せ場を最後に用意して欲しかった――依存症を克服し、再びの飛躍を見せた姿を、エンドロールで要約するのではなく、クライマックスとして欲しかった所。
映画としては竜頭蛇尾の印象があった。
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