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2019年08月03日06:54

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クズノハナ

クズ(葛)の花の咲く頃が近づくと、もう咲いていないか探しに出ます。緑地帯にはたくさん葛が茂ってゐるので、探してゐると、ひと叢だけ、咲いてゐるのを見つけました。小豆色と黄色のコントラストの綺麗なで穂状の花が立ち上がるやうに葉蔭に咲いてゐました。

クズは、マメ科クズ属のつる性の多年草です。日本では、根を用いて食材の葛粉や漢方薬が作られ、万葉の昔から秋の七草の一つに数えられてゐます。和名は、かつて大和国の吉野川上流の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来します。

万葉の頃は花よりも葉を重視したさうです。風が吹くと、葉がめくれて、白い裏が見えるので、その様子に秋らしい、わびしい風情を感じたようです。裏が見える「裏見」と「恨み」とを掛け言葉にした和歌もたくさんあります。「葛」も「葛の花」も秋の季語です。


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