かしこい女の子と彼女が通う小学校の同級生と先生、そして彼女の友人であるリストカット癖のある女高生、娼婦、おばあさんとの関りを綴った物語。
かしこい女の子の言動は面白かったし、小学校の課題として出た「幸せとは」とか「人生」とかについてその時々で語られる答えは興味深かった。
例えば、「人生とは自分で書いた物語。推敲と添削、自分次第で、ハッピーエンドに書きかえられる。」とか。
でも、最後に、物語の全てが夢だったというのは、私が最も嫌う結末。だって、夢だったらこんなに詳細に会話の内容とか覚えていられる訳ないじゃない。
「全てのことを夢だった」で片づけて、作者が責任放棄をしているように感じてしまう。
私にとっては、後味の悪い物語だった。
ログインしてコメントを確認・投稿する