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2019年05月14日15:19

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「桜風堂ものがたり」を読んで

父・姉の交通事故死を契機に心を閉ざした青年書店員と彼が務めた老舗銀河堂書店の人々の活躍と、老舗書店をやむなく退職した後に田舎の個人書店桜風堂の店長としての物語。

この本を読み始めてまず気になったのが、題名である「桜風堂」がなかなか出てこないこと。半分以上読んでやっと出てきたって感じ。題名はこの本の内容にふさわしくないんじゃないかな? だからといってどういう題名にすべきか私に案は無いけれど。。。

最初にこの本に対して批判めいたことを書いてしまったけれど、この本の内容は素晴らしかったです!

書店の棚に並んだ本を今まではただ何となく見ていたけれど、書店の店員さんって自分が担当する棚、平台に対してこんなにこだわりを持っているのかと。ある意味、自己実現の場なんだなと。

この物語に出てくる書店の店長をはじめ店員が個性的でみんな心優しい人々なので安心して、楽しく、時には涙しながら読み進むことが出来た。

「桜風堂ものがたり」の続編として、「星をつなぐ手 −桜風堂ものがたり−」が出版されているそうだから、ぜひ読んでみようと思う。この本が、正真正銘の「桜風堂ものがたり」だろうな。

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