元総理大臣でロッキード事件で有罪となった田中角栄氏の自伝風小説。
私にとっては小説家というよりも「政治家」としての印象が強い石原慎太郎氏の著書ということで、田中氏にかかわりのあった政治家福田赳夫氏、三木武夫氏らの人となりが語られている(これは、あくまでも田中氏というフィルターを通した石原氏の捉え方だろうけれど)。これは、興味深かった。
ロッキード事件については、私も新聞などでの報道でそれなりに知ってはいたが、田中総理を快く思わないアメリカの陰謀説があるということは知らなかった。石原氏だからこの説を強く推すのだろうけれど。
田中元総理については、私は数字にめっぽう強く政治資金を豊富に持っている政治家というイメージを持っていたし、この本を読んでもとても「天才」とは思えないのだけれど。。
ログインしてコメントを確認・投稿する