まあ、入り辛そうな玄関だこと
「青二才は入ってくるんじゃねえよ」と無言で物語っている
にぎり ¥2000
ちらし ¥1500
特選にぎり ¥7000(2名様から)
しかし、俺もいい年になったし、柏に20年も住んでいる事だし
鮨屋の緊張感も楽しめるようになったし、入ってみるかい
ガラッ
「こんにちは」と大将
「一人ですけど」
「お好きなカウンターにどうぞ」
言葉は優しいが、眼光は鋭い 例によってヤクザのような風貌
この店はイケる
「ばらちらしをくださいな」
「はい...何かお飲み物は?」
「要りません」
大将は黙々と先客の鮨を握る
「順番でやりますんで」
「ああ、いいですよ」
しかし、良い店ってのは、客筋も良いもんだな
隣の上品なご婦人二人連れは先週の京都旅行の話に花が咲く
「錦で沢山お花を観てまいりましたの」
「それはよろしゅうございましたね」
「大変お待たせしました 煮切り振ってますんで、このままでどうぞ」
正当の江戸前ちらし
素人の私でも、一目で美味いと分かる
特に酢飯が美味い
意外に強めの赤酢に、薄味のかんぴょうが混ぜてある
良い鮨屋はかんぴょうが美味い
飯とタネが混然一体となり、瞬く間に平らげてしまった
これで¥1500は安い
また、来よう 昼に
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