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2018年12月24日20:43

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12月23日 立川志らく独演会

12月23日 立川志らく独演会  よみうりホール
聴いた後に、こんなに嬉しい落語会って素敵です。
演目や演じ方が優しく暖かで、後味の良さが際立ちます。
開口一番の志ら鈴さん何度もやらされている俵星玄蕃、
うまくなってます。合格ではないらしいが、
今でも語りが脳内リフレーンが、優しく響いています。

立川志ら鈴   俵星玄蕃
立川志らく   井戸の茶碗
立川志らく   紺屋高尾

立川志ら鈴   俵星玄蕃
緞帳が上がると、頭を下げた志ら鈴さん、派手な袴は浪曲師か
聴くのは何度目か、最初はセリフ途中で中断してしまった。
次は、振りが遠慮深く、照れながら、控えめで、課題をこなす感じ
今日は、やっと、演じるのが楽しい、演じられて嬉しい、まで来たか
と、感慨深い、合格の判定コメントは無いが、その日は近いと信じる。

立川志らく   井戸の茶碗
善人が集まって、大騒ぎな噺ながら、いやみなく演じるのは
志らく師匠の良さと思う。今回の発見は、絹さんの扱い。
千代田朴斎が娘の絹さんを、高木作左衛門に嫁に出したい。
それは良いと、喜ぶ、屑やの清兵衛、男どもは盛り上がるが
でも気になるのが、絹さんの気持ち、勝手に嫁入り先を決めるな!
これの解決策が、桃月庵白酒師匠の、オリジナルストーリー
唯一無二の解決策と思っていたが、志らく師匠の解釈が有った。
仏像から出た金を、受け取れ受取らぬでもめる、清兵衛と朴斎
朴斎が娘刀を持て、止めずに刀を出す娘、こんな娘なら
父親の見立てた男に嫁に行くのに依存は無かろうし
作左衛門を慕う妻になりそうな気がします。
白酒師匠の解釈は今風で、志らく師匠の解釈は、古典落語かと
朴斎も茶碗の褒美金は、素直に受け取るのも良かった。

立川志らく   紺屋高尾
師匠の高尾は優しくて暖かく、嫁になって幸せに暮らす女の子
吉原のしきたりでは、高尾に会えるはずが無いと、ストーリーを
志らく師匠も変えていたと思いましたが、今日の高尾は
素直に会えて、夜を過ごし、翌朝の会話から、心情を吐露し
ハッピーエンドに向かう筋立て。今は吉原のしきたりは知らないし
素直に会っても、何の違和感も無くいと思いました。
心情を吐露するのが、前の晩でも翌朝でも、高尾の心の揺れは
本物でしょうし、久蔵さんの天にも昇る気持ちも同じでしょう。
来年三月十五日、語りで泣かすわけでなく、
二人の幸せを優しく見つめる志らく師匠の語りが心に沁みました。

紺屋の女房になった高尾、
見て貰いたい物と、聴いて欲しい事が有る、芝浜の女房か?
いや高尾だ、幸せになる女は、発想と表現が似ているって事か

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