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2018年12月15日23:41

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慶應義塾ワグネルソサィエティ男声合唱団第143回定演@東京芸術劇場

このところ毎年足を運んでいるワグネル現役の定期演奏会に今年も行って参りました
いつものように「3階後方通路側」の席を希望して、本日も希望通りの天井桟敷の
一角に身を沈めました(周りは若い学生さんばかり)

まずは塾歌の演奏で、今年も「いわゆる」ワグネルトーンが聞けて一安心
ひところワグネル流のデックングした発声法に異を唱える学年が出て来て、しばらくの間
ワタシも遠のいていた時代がありました
このところそれが元に戻った感があり、それ以来毎年恒例となったわけです

口うるさいOBにはなりたくないので、言葉ではなく態度で示したのです

乱視気味なもので、人数を数えるのが不得意ですから(視線をずらしていくと、わけが
わからなくなるのです)、はっきりしたオンステメンバー数はわかりませんが、60人強
というところでしょうか、数に任せるのではない、ちょうどいいヴォリュームです

全4ステージのうち、ドイツ語による演目がひとつだけ、後は邦人作品ばかりでした
我々の現役時代と比べて隔世の感があります(歌曲の編曲ものがないということも)
但し、純然たるオリジナルはドイツ語物と柳河風俗詩だけで、残りは混声合唱曲の
男声用編曲と思われます
そのせいか、どれも作風が似ているかな

相澤直人さんという方(公演パンフをもらわなかったので、プロフがわかりません)の
ステージも、谷川俊太郎の詩によるア・ラ・カルトでしたが、ワグネルのウェブサイトには
作曲者名が列記されているだけで、誰がどの曲を作曲したのかわからず、だけれどどれも
同じに聞こえたので、まぁいいか
相澤さんはこのステージの終わりにアンコールを自作自演されましたが、本ステージの
どれが相澤さんの作品かわかりませんでした(どれも信長貴富作品と言われても通る)

最終ステージの「季節へのまなざし」は冒頭のピアノのイントロが前衛的で、おっと、
と思いましたが、合唱が入ってくるともう信長作品風になってしまいます
ここら辺が昨今の合唱界の問題と言えますかね
かと言ってあまりにも前衛的なものは演奏できないでしょうから、ジレンマです

例によってアマチュアの演奏に野暮な評は控えさせていただきますので、日本語がきれい
に聞き取れたことだけ記してしておきましょう
もっとも、(パンフを持っていないため)文字で確認できなかったので、聞き取れたつもりに
なっていたのかもしれません
ドイツ語はZwanzig Jahrという言葉しか聞き取れませんでしたが、これは発音の問題ではなく
ワタシの語学力の乏しさにによるものです

佐藤さんのアンコールはシューベルトのDie Nacht ワタシも現役の時に歌った懐かしい曲
です(木下先生最後のステージとなった第106回定演の時、アンコールでこの曲が歌われ、
ワタシは客席で嗚咽しました)

学生指揮者の鴨井君のアンコールはMCなしでしたが、すぐに中島みゆきの「誕生」とわか
りました(数年前に某男声合唱団のアンコール曲として知ったのですが)

恒例のステージストーム、恒例の「丘の上」2番のゾリは卒業生による
不得意ながら数を数えると22人(でしたよね)、なるほどこれが今年の音色を決めていたの
かと納得しました
この学年が抜けた後を心配する向きもあるかもしれませんが、なーに毎年これが繰り返されて
来たのであります、そうやって伝統が受け継がれ、「集まり散じて人は変われど」なのです

ということを来年の感想にも書かせてください
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