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2018年11月20日20:52

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ライ麦畑で出会ったら@ジャック&ベティ

昨日は週課で泳ぐ日だったのですが「ちひろ」に行ったものですから、その代替に今日
ジムに行きまして、残りの半日は映画でも観ようと日経金曜夕刊で紹介された標記の
作品を拝観いたしました

原題はComing through the Ryeで、そもそもサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」は
このスコットランド民謡が元になっているのですね

というわけで、そのサリンジャーの作品に心奪われた高校生の主人公がそれを芝居に
しようと思い、作者の許可を得るために訪ねていくというロード・ムーヴィーです
さて、サリンジャーに会えるのだろうかという期待感は、作家役を演じた俳優の名前が
クレジットされているので、ネタバレしています

ワタシは元になった「つかまえて」の方は読んでいない、村上ハルキさんの新訳が出た
時も買おうかなとは思ったけれど、この年じゃ今さらねと思いとどまりました

今回の映画も青春そのものの映画ですから、感情移入は難しい
演劇青年の主人公が体育会系のフットボール部員のいじめに会う、とか、そばかすだらけ
で美人じゃない女の子が、だんだん魅力的になっていくなんていうのはアメリカンドラマに
あるティピカルな設定、ちょっと冷めた目で見てしまいました

それでも、サリンジャーには反対されたけれど、戯曲化して上演する、その幕切れは
フィービーが回転木馬に乗る場面になっていて、原作を読んでいないワタシでもこの
エンディングは知っていて、ジーンとしてしまいます

このストーリーは監督であるジェイムズ・サドウィズ氏自身の実体験に基づいているそうで、
サリンジャーが舞台化・映画化を拒んでいたことは事実のようです
エリア・カザンも100万ドルを提示して来たがそれを断わったというセリフが出てきますが
どうも本当らしい

サリンジャーは戯曲化を承認しないが、事後承諾を得るために再訪するとそれを怒ること
なく、「今度はオリジナルを書きたまえ」とアドヴァイズをくれるところは、サドウィズ監督
が実際にそう言われて脚本家への道に進む励ましになったのかなぁと思います

評論家渡辺祥子さんの日経夕刊評は、ストーリーも手際よくまとめていて、同意いたします
☆三つの評価は、まぁそんなものでしょう
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