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例年ならサンマの南下が進んで10月下旬には北海道ではサンマの水揚げが途絶える年が多いが、今年は10月末になってもまだ道東でサンマの水揚げが連日行われていた。
そこで、とどめに最後にもう1度生サンマで一杯やりにクルマでサンマの水揚げ日本一の根室へ行って泊まっていた10月28日日曜日は、遅めの朝飯と言うか、早めの昼飯まで根室で食べてから札幌へ向けて出発することにした。
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自分は2007年から7年間釧路勤務していたが、当時通い詰めていた居酒屋「ブぅ〜」のマスターが去年の11月から根室のイオンショッピングセンター1階に入居している回転寿司店に転職している。
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今回は11時の開店と同時にその回転寿司「祭囃子」へ。
この日は朝飯は食べていないので、まずはしっかり食べたい。
そこで、メニューには締めサバで作るオリジナルの巻き寿司「鯖ガリ巻」が掲載されているが、前回9月に訪問したときにも食べたようにこれをサバではなく生サンマで作ってもらえないかリクエスト。
前回は分厚過ぎて1口では食べられなかったので、今回は薄目に切ってもらったが、生サンマとガリと大葉のオリジナルの巻き寿司が旨い。
何かおつゆも飲みたい気分で、汁物のメニューを見ると釧路勤務時代が懐かしい「かしわぬき」もあるのか。
「かしわそばのそば抜き」のことで、釧路のそば屋では定番のメニューで通称「ヌキ」とも言われるが、懐かしくもあり「ヌキ」を注文。
鶏肉は若鶏ではなく、卵を産まなくなった廃鶏を使うのが一般的で、コリコリとした噛み応えがあって固い親鶏の食感が旨い。
次は生サンマの握りだな。
脂乗りが良く脂で身が白く見える。
漁業者の話によると、翌週あと1・2回根室で水揚げしたらそれ以降は三陸に水揚げする船が多いようで、これが今年最後の生サンマになる可能性が高い。
やっぱり根室の生サンマはめちゃめちゃ旨い。
生サンマは当然旨いが、生サンマばかり食べても芸がないので、前日に酢締めしておいたというサンマを握った「しめトロサンマの握り寿司」も食べておきたい。
あれっ、前回9月に食べたときは3貫だったが、今回は握り担当は知り合いでもない従業員だからかなのか2貫である。
数はともかく、酢で軽く締めて冷蔵庫1晩置いたサンマは白く締まっており、こいつも旨そうである。
酢でさっぱりとした風味の中、噛むごとに口の中でサンマの脂がにじみ出てきて酢締めのサンマの寿司も旨いなぁ。
さて、とりあえずサンマのメニューは全て食べたが、まだもうちょっと腹に入るな。
そしたら、今年は釧路でイワシが獲れており、それがサンマに勝るとも劣らないいいイワシで、この日も釧路産のイワシも仕入れているとのことで、生イワシの握りも注文。
イワシ船団は翌週には釧路を離れる予定だそうで、サンマだけでなく生イワシも北海道ではこれが今年最後になるのはほぼ間違いなさそうだ。
サンマにも増して脂が乗っており、脂で身全体が白っぽくなっている素晴らしいイワシだな。
生サンマも生イワシもこれが北海道では今年最後かと思うと名残惜しいが、さすがにこれだけ食べればお腹も一杯で、これ以上食べたら札幌までの長い道のりの運転に支障が出てしまう可能性があるので、後ろ髪を引かれる思いではあるがこれでおしまいにすることにする。
会計すると1293円で済んでしまった。
食事だけで酒は飲めなかったとは言え、サンマ3品にイワシと「ヌキ」まで注文して1293円とは驚きの安さである。
大満足で根室を後にしたのであった。
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