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2018年10月31日01:32

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大きなサイクルショーの存在意義が問われている?

■大きなサイクルショーの存在意義が問われている?

年末になるとサイクルショーの開催の話を聞きます。自転車雑誌が協賛するサイクルショーで、会場で各メーカーの新車が試乗できるのが目玉になっていましたが、試乗車の数は限られていて、試乗できるコースも構内と限られていて、お目当の自転車に触れられたという満足の声の反面、思った通りの試乗ができなかったという人もいます。

サイクルショーは出店者は高額な参加費用や展示費用を払っています。ビジネスショーなのか、ユーザー向けのバイヤーズガイドショーなのか、誰がなんのために向けてやっているのか、このショーが存在するのかが問われています。台湾ショーはメーカーとブランドのビジネスショーという意味合いが強く、ユーロバイクはメーカーやブランドの新車を知らしめたり、コンセプトモデルをよういしたりもあって、その中間的な存在です。

日本のサイクルショーで目玉となっていた試乗会も新鮮味とバリューが失われかけています。まあ、どんな試乗会でも、いろいろな制約はあるので、試乗会の評価はその両面を持っているものですが、ここ数年でサイクルショーの出店者の流れが変化し始めています。

日本ではロードバイクブームがあり、弱虫ペダルブームがあって、ロードバイクに興味を持つ人が増えました。でも、完成車の販売が前年比80%とか、前年比70%に止まり、マイナス基調という流れが見えて来ると、いわゆるどんな分野でも引き締めやコスパが見直されるのです。サイクルショーの会場に出店するには、主催者に高額な出店料を面積に応じて払います。

さらに出店する会社は、どんなブースを組むかで、かなりのお金と作り込む時間やメーカー側のスタッフや、ブースを作り込むアウトソーシング会社のスタッフの労力がいります。時には2000万円以上かけて3日間のサイクルショーのために注ぎ込まれます。

製品を見てもらってスタッフが説明して、パンフレットを配って自社製品をアピールして、試乗車を用意して体験型のアピールもするわけです。では、サイクルショーで製品を見てもらう時間は何分でしょう。購入を検討してもらえるチャンスは、実際に売り上げにつながる購入の確率はどうでしょう。

うきうきして、華やかに見えるサイクルショーも、買ってもらえてなんぼという冷めた見方をすれば、そのアピール度はたくさんのブランドの中に埋没してしまっていないか、費用対効果はどうなのだろうという見直しが明らかに始まって、参加を辞退するメーカーが増えています。

サイクルシャーに行ったけどお目当のブランドが参加していないという経験はありませんか?。新しいサイクルショーの効果に期待していた、海外ブランドも、国内ブランドも、輸入代理店や卸屋さんも、出店の費用対販売促進の効果をしっかり考え始めたのです。

では、試乗したい人はどうすればいいのか。メーカーやブランドや輸入元が各地方の取り扱い代理店契約しているショップをベースに開催している、ブランドごとの試乗会があります。ショップスタッフターゲット、一般ユーザーと日にちを変えて、じっくり見てもらおうと開催される、プライベートショーも増えています。ホームページで検索していると試乗会や展示会の開催情報が引っかかって来ると思います。

Y’sロードは埼玉県の彩湖の周回路で、各ブランドや輸入元の協力を得て、試乗会を開催しています。スポーツバイクファクトリースズキのグループも、各ブランドの協力を得て彩湖で試乗会を開催しています。こういう試乗会の方が思っているバイクに確実に乗れますし、走るフィールドも絨毯やコンクリートの上でなく、一般道に近い体験ができます。

もちろん試乗する時間に限りはありますが、予約制や参加条件や身分証明書などが必要になりますが、自分の使っているペダルを装着してもらって、サドルの高さやハンドルの高さなどを調整してもらって走れます。メーカーやブランドや輸入代理店が独自の試乗会や、ショップとジョイントする試乗会をどうして開催するようになったのでしょう。

それはサイクルシャーにかける費用と同じくらい投資して試乗会を開催した方が、新製品の販売につながる効果を感じたからです。さらに、各地方の有力ショップへのブランドとしての販売促進活動を行うことになり、単なるブランドと販売店の関係を超えて、さらなる協力体制を築く効果があるからです。試乗会が増えているのはこういう背景があるからです。

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