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2018年09月24日19:28

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万代シテイバスまつり2018(後編)

前回からの続き。

今回のバスまつりでは、「新潟県内のベテランバスたち」として新潟交通グループ以外の県内バス事業者からも路線バス車両が出展しました。
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まず新潟交通グループからは、昨年に続き新潟交通観光バス潟東営業所のG1201-M(三菱エアロスター・U-MP218P改)。
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車内には、同車のプロフィールや新潟交通グループで活躍したエアロスターK(新呉羽車体によるボディ架装)たちの写真が掲示されていました。
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越後交通からは、長岡22か670(いすゞP-LV314L)。
県内で活躍する路線バス車両としては最長老、1987年式の車両です。
富士重工15型Eボディを架装した営業用の路線バス(一般乗合)車両としても、全国で5事業者しかない稀少な存在となってしまいました。
この日に備えてなのか、外装をリニューアルしたそうです。
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こちらも、車内に同車のプロフィールが掲示されていました。
木床が懐かしさを感じさせます。
2000年代まで用いられた急行バスのヘッドプレート(マグネット式)が展示され、このあと当時と同じくフロントボディに掲出されました。
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頸城自動車からは、236(長岡22か955/いすゞU-LT332J)。
1991年式の車両です。
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同車といえば、大光電器製のけたたましい後扉用ドアブザー。
そして下押し式の降車ボタン、「チーン」と鳴る降車ベル。
かつてマルケー(頸城自動車の通称)のバスに欠かせなかったアイテムが、今も残っています。
車内に掲示されたプロフィールにも、しっかりアピールされています。
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以上の3台は、毎時1回5分交代でエンジンを始動。
その間に方向幕の表示切替が披露され、ファンの注目を集めました。
特にG1201-Mでは、デビュー当時配属された内野営業所の方向幕を装着。
2000年代前半に使用されたものとみられ、当時既に廃止され使用されなかった系統の表示には驚嘆の声も。
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また、236では後扉用降車ブザーと降車ベルの鳴動実演も合わせて行われ、車内ではスマホで動画撮影する人も目立ちました。
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これら3事業者(グループ)の路線バスが一堂に会するのは、18年にわたるバスまつりの歴史の中で初めて。入場時からファンの注目を大いに集めました。
おそらく、新潟交通の担当さんもネットやSNS上でのファンの動向をリサーチしていたことでしょう。でなければ、こんな車両選定にならなかったはず?
また、車内に立ち入る一般の方も多く見られ、降車ボタンを押す子供たちやファンに混じって撮影する女性の姿も目立ちました。上・中越地方出身の方なのか、地元でのバスにまつわる思い出話で盛り上がる2人連れも。
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そして3事業者に加え、前編でも触れたアイ・ケーアライアンスも南区区バスの委託事業者として登場しました。ということは、10月1日から越後交通に代わりアイ・ケーアライアンスが運行する高速バス新潟〜十日町線が今回の各社ゲスト参加の大きなきっかけになったのではないかと…。「4事業者、力を合わせて北陸道経由の県内高速バスを盛り上げよう」ということで。

その可能性を匂わせるかのように、アイ・ケーアライアンスは新潟〜十日町線運行開始の告知チラシを頒布していましたし、各社のチラシ頒布に用いられた封筒には4社でICカード「りゅーと」「Suica」導入(12月1日より実施)がアナウンスされていました。ICカードでの精算なら最大で通常運賃の約15%割引となるとのことで、大変驚いています。北陸道経由の県内高速バス各路線が対象となっており、詳細は10月に改めてアナウンスされる予定とのことです。現在使われている磁気式バスカードの今後や、新潟交通グループ以外の各社での「りゅーと」販売の有無、さらには今回対象外となる磐越道方面(五泉・村松線と会津若松線)での導入予定の有無などが大変気になります。
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がらくた市の様子。
今回はこんなラインナップでした。
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ダイドードリンコと共同企画による、銀バスカラーの自販機もお披露目。
車内放送と同じアナウンスが流れます。
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バスまつり限定のカプセルトイもお目見え。
缶マグネットが販売されていました。
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おえかきバスにも、老若問わず多くの人々がメッセージを寄せていました。
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このほか、各種グッズや忘れ物の傘の販売、新潟市による公共交通PRコーナー、高速バス車両を用いた新潟市内ミニ観光、ステージイベントなども開催。好天とあって大勢の人々がバスと触れあいました。
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こうした光景を眺めていると、初回から18年を経た「万代シテイバスまつり」の成熟ぶりを感じ取ることができます。バスのイベントでは一般的にバスファンや親子連れをターゲットにした内容が多く、来場者もその多くがバスファンと親子連れです。しかし、新潟県内最大の都心商業地である万代シテイという地の利もあり、買い物で訪れた若い世代やシニア層、さらには障がいをもった人など多様な人々が会場内を歩き回り、らくがきバスに参加したり出展車両を撮影したり車内の展示に見入るなどの場面を大変多く目にしました。

「バスまつり」は一企業である新潟交通の企業活動をPRする場でもありますが、それ以上に多様な人々にもっとバスのことを知ってもらい、バスと触れあい親しむことを通して(広い意味で)バスのファンになってもらうことが目的ではないかと考えています。そうしたうえでは親子連れや一般の方に楽しんでもらう仕掛けづくりも重要でしょうし、全国のバスファンを驚かせ話題を独占するような仕掛けづくりも重要でしょう。そうした意味で、今回の「万代シテイバスまつり」は両方の仕掛けがヒットし大成功を収めたのではないかとみています。今回、素晴らしいイベントを企画した新潟交通並びに関係者の皆さんに、心から感謝申し上げます。来年も、素晴らしい企画を楽しみにしています(プレッシャー)。

こうしてバスまつりは、予定通り16時に終了しました。
らくがきバスはご覧の通りとなり、街へと走り去ります。
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そして3台のベテランバスたちは、萬代橋を渡って古町方面へと走り去りました。
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