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2018年09月19日06:49

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俺の夏休み2018・バースデイきっぷで巡る四国(3日目1/高知市内のバス路線)

前回からの続き。
3日目(8月31日)に入ります。

実は、宿に近い堺町周辺がソープ街だったりするわけで…。
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宿を出て、歩いてはりまや交差点へ。
朝の通勤・通学時間帯とあって、とさでん交通の電車やバスが頻繁に行き交います。
ただ、まだ夏休み中の高校が多いようで、車内の混雑はほとんど見られません。
軌道線では全国唯一といわれるダイヤモンドクロッシングが注目を集めていますが、3本の電車が同時に進入するトリプルクロスは、残念ながら見られませんでした。
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さて、前回2009年11月の高知市訪問時は、とさでん交通の発足前。
土佐電気鉄道と子会社の土佐電ドリームサービス、そして高知県交通の3社が市内のバス路線を運行しておりました。
とさでん交通は、2014年10月に上記3社を統合した第三セクターとして発足。
2016年10月の第1弾を皮切りにバス路線の再編を順次進めております。
今回はその進捗を踏まえながら、同社が運行する高知市内バス路線の様子をちょっと覗いてみることにしました。

これまで3社運行時代から、特に市内中心部で多くのバス路線が集中・重複する非効率的な運行形態が課題になっていました。バス利用者の減少に歯止めがかからない中、こうした状況は統合前3社の赤字要因となっていました。また路線の多くが補助金を受給しており、国・県・市町村の負担額も膨大になってきました。加えて、運転士不足もより深刻化しています。こうした状況を改善すべく、とさでん交通は路線網・ダイヤの効率化による採算性の向上と補助金削減を目指すとともに、「わかりやすく、利用しやすい」路線網の構築と運転士不足の解消も視野に入れたバス路線の再編に着手したのです。

再編にあたってはICカード「ですか」の利用データを中心に各種データを用い、分析を通して「見える化」された現状を基に検討が進められました。そして上記のように2016年10月(第1弾)に続き、2017年4月に第2弾を実施(土休日ダイヤで46本減)。さらに今年10月には第3弾が実施されます。
https://www.tosaden.co.jp/company/data.php

乗車を前に、同社はりまや橋サービスセンターにて「ですか」を購入します。
サービスセンターには案内所や「ですか」・定期券・高速バスの発券のほか、待合室の機能も備えており、バスロケモニターが設置されています。
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この「ですか」、意外と使い勝手がいいようで。

新潟交通「りゅーと」の「のり割30」に相当する全バス停対象の乗り継ぎ割引は実施されていないものの、主要8バス停での乗り継ぎで30円引(60分以内)、安芸・須崎両市街での乗り継ぎで50円引+2乗車目の運賃10%引(当日中)、土佐市街と長浜、梅の木での乗り継ぎで100円引(60分以内)。そして高知市内最大の乗り換え拠点、はりまや橋では電車対バス、バス対バスで200円引(60分以内、別途電車同士の乗換券制度あり)となっています。
http://www.desuca.co.jp/noritsugi/

さらに極めつけは、市内200円均一運賃区域内では1日に何度乗っても大人500円・子供250円の乗り放題となるオート1dayサービス(電車は対象外)。以前、広島電鉄が広島市内で「時間制運賃」の導入を検討していることが話題になりましたが、オート1dayサービスはその一歩先をゆくもので、電車も使えれば更に利便性が増すのではないかと思います。
http://www.desuca.co.jp/service.php

このほか、毎月20日のノーマイカーデーでは運賃10%引(通常時は5%のポイント付与)が「ですか」に限り実施されています。

前置きが大変長くなりましたが、南はりまや橋バス停に向かいます。
バス停の路線図は地図をベースにしており、位置関係を把握しやすいのが特徴。
見る人の立ち位置にあわせた方位になっていれば、更に見やすいでしょう。
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まずは市街南部、長浜に向かう【S2】に乗車します。
長浜では、かつて市内中心部に直通していた路線を分断した長浜フィーダー線(みませ・浦戸・七軒屋の3路線)が結節し、ゾーンバスシステムの形態がとられていました。しかし昨年10月の再編第2弾で長浜フィーダー線は廃止され、現在は市によるデマンド型乗合タクシーが代替運行しています。
http://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/23/mimaseurado.html

*路線図は、こちらから。
http://www.tosaden.co.jp/bus/rosen/busstop/

*乗車区間


昨年に来訪を計画していた段階ではフィーダー線との連携状況を観察してみようと思っていたのですが、廃止となったのでデマンド交通との連携ぶりに着目点を変えてみます。

長浜へは、途中の東団地内に乗り入れる【S9】とあわせて平日49本の設定です。
これに長浜を経由し更に南の桂浜に向かう【S3】が14本(平日)加わります。
なお、10月1日の改正で長浜までの便は平日46本となり、3本の削減となります。
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ちなみに同社の系統番号は、はりまや橋を基準として21の放射方向にAからの順で時計回りに大文字アルファベットが用いられ、そのあと行先別の1桁数字が与えられています。
http://www.tosaden.co.jp/info/keito.php

9:09発、梅の木第二から直通の長浜ゆきは10分近く遅れて運行。
このため長浜到着も遅れ、同9:32着の「みませ号」「うらど号」と9:35発の高岡営業所ゆき【S2】→【X5】との連携ぶりを目にすることができませんでした。
ただ、長浜着の直前ですれ違った【S2】→【X5】は、長浜始発ながら数人の乗客の姿を目にしており、この中に乗換客がいるのかもしれません。
ちなみに長浜までは約20分弱。

長浜バス停です。
広い回転スペースの中央に、真新しい待合室が整備されています。
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もともと、高知県交通から引き継いだ長浜営業所があったのですが、2016年10月に廃止。
桟橋高知営業所に集約されたあとも、営業所の建物で窓口の営業が続けられました。
しかし、この日をもって閉鎖されることに。
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当初乗る予定だった便の次便は、10分後の9:45発で中万々経由鳥越ゆき【S2】→【B1】。
長浜発9時台は10〜20分おきの運行で、そのあとの便は20分後の10:05発です。
車両は、高知200か232(三菱エアロミディMK・KC-MK219F、元・阪急バス)。
阪急時代では、当時同社の標準仕様だった前後扉の設定がF尺になく、前中扉での採用となったことで異彩を放ったとか。
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南はりまや橋まで、概ね市街地区間。
長浜の街を抜け、県道34号線に入ると付近は丘陵住宅街。
横浜バス停に停車しますが、周辺はなんとなく磯子区や金沢区のような雰囲気。
「横浜大洋自治会」の掲示板を見かけましたが、狙って名付けられたのでしょうか?
町内会の歌は「行くぞ大洋」?
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浦戸湾を右に眺め、新宇津野トンネル(下り長浜方面は宇津野トンネル)を抜けると高知港に近い市街地。桟橋通五丁目からは軌道線も合流し、鏡川を渡って南はりまや橋に到着です。

利用状況のほうは、あいにく閑散としていました。
前便が10分前でデマンド型乗合タクシーと連絡していたのとは、好対照にみえます。
そもそも往路ですれ違ったはりまや橋方面の便は、一見すると車内の乗客数は一桁ばかり。
必ずしも多客路線とはいえないのかもしれません。
南はりまや橋までの乗客数は合計7人、車内の最大乗車人数は5人(桟橋通一丁目→南はりまや橋)でした。

もう1路線。
今度は市街地の北部、一宮(いっく)バスターミナルを目指します。
いったん宿に戻って荷物を取り、堺町バス停からのスタートです。

*乗車区間(金田橋経由)


堺町10:15発、宇佐からの比島経由一宮バスターミナルゆき【Y6】→【G2】に乗車します。
中心市街地を抜け、高知駅バスターミナルを出発した時点で車内の乗客数は6人。
およそ20分弱で終点の一宮バスターミナルに到着しました。

一宮バスターミナルも、もとは高知県交通からの一宮高知営業所。
2016年10月の桟橋高知営業所への集約後も、バスターミナルとして残っています。
高知道の高知ICに近いこともあり、かつてはパーク&バスライド機能を備えた高速バスターミナルとしての役割も担っていました(高速バスは現在も乗り入れ、パーク&バスライド駐車場は廃止)。
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待合室にはバスロケモニターが設置されており、窓口もあります。
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戻りは10:54発、トーメン団地からの金田橋経由船岡南団地ゆき【G12】→【W3】
高知22き409(日野レインボーRJ・KC-RJ1JJCA)の登場で、高知駅前まで乗車します。
金田橋経由で高知駅前・はりまや橋に向かう便は多くなく、平日で24本。
日中の運行間隔も30〜60分以上とランダムに組まれ、あまり使い勝手はよくありません。
65本(但しこちらも日中はランダムダイヤ)の比島経由、7本の杉井流経由を補完する役回りなのかもしれません。
車内の最大乗車人数は6人(北本町三丁目→高知駅前)、こちらも少ないです。
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「ですか」の残額は予想以上に多く、次回の高知入りまで持ち越しです。
路線再編が完了した段階で再訪するとしますか。
時間切れとなり、いよいよ南国土佐を後にします。
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