サルスベリ

今年の夏の暑さは尋常ではありません。
生き物も堪えてゐるのか、蝉も少なめだし、花も少なめのやうな気がします。
公園のサルスベリ（百日紅）がいつもは満開の頃なのに、咲いてゐない木もあります。

ところがウチのサルスベリは、例年になく見事に咲いてゐてへそ曲がりです。
幹が肥大成長すると古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮が現れます。
猿が登ろうとしても、滑ってしまうということで、猿滑なのです。

実際には猿は滑ることなく簡単に上ってしまうやうです。
唐代長安の紫微（宮廷）に多く植えられたため、紫薇と呼ばれます。
比較的長い間紅色の花が咲いていることから、百日紅と書きます。



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