週末は映画4本。
まず、金曜は仕事の後、レイトショーでこの日公開の「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」。
これは、1973年、男女平等を求め、女子テニス協会を立ち上げた女子テニス世界チャンピオンビリー・ジーン・キングは、元男子王者のボビー・リッグスと対決した実話を元にした映画。
ビリー・ジーンは、優勝賞金が男子1万5000ドルなのに、女子が1500ドルでしかないのに不服を訴え、テニス協会を離脱。 自ら女子テニス協会を立ち上げるのだが、これを観ても判るように、映画はボビー・リッグスひとりが敵なのではなく、社会そのものが敵なのだ、と言う事が判る。
映画は、女性差別だけでなく、更にLGBT差別問題も盛り込んで行くが・・・それで狙いが分散してしまったような感があり、また、敵が大き過ぎて“勝利”を実感出来ず、カタルシスが不十分なのも気になる・・・ちょっと不完全燃焼気味か。
ただ、先日公開された映画「ゲティ家の身代金」でも、主演女優であるミシェル・ウィリアムズのギャラが、助演のマット・ディモンの1割でしかなかった、と言う相変わらずの女性蔑視が横行(それを指摘されてマット・ディモンはギャラを女性人権団体に寄付した)しているハリウッドでは、これを映画化する意味はあったのでしょうが・・・
土曜日、午前中病院に行き、水槽の水替えを済ませ、午後、「セラヴィ!」。
これは、ウェディングプランナーを主人公に、結婚式当日を舞台に繰り広げられる人間模様をユーモアたっぷりに綴るコメディ。
コメディと言っても、言葉遊びのギャグではなく、ポンコツなスタッフが次々に引き起こすシチュエイションコメディで笑わせるタイプで、その中に人間関係の機微を盛り込んで、人情喜劇とするタイプで、これは日本人ウケしそうだけどなぁ・・・
期待しないで観に行ったのだけど、これは予想以上の面白さ。ラストも収まる所に収まって、これは満足。
「セラヴィ!」の後、ブルク13に移動し、今度は、「君が君で君だ」。
これは、「アズミ・ハルコは行方不明」の松居大悟による完全オリジナルラブストーリー。
愛する女性の好きな人物である尾崎豊、ブラッド・ピット、坂本龍馬になり切る3人の男たち。彼らは自分の名前さえ捨て去り、10年に渡り彼女を見守ってきた・・・と言う、異常な物語だ。
だが、「彼女には接触しない。見守り続け、その全てを受入れる」のが「愛」とする3人の男たち・・・これは一種のフェティシズムであろうとは思うけれど、決して実力行使せず、ただ見るだけ、と言う、その姿勢が歪みの見える現代の恋愛、いや、社会情勢を反映して興味深い。
(クライマックスでは、自殺しようとする彼女を「それが彼女の意思ならば見守ろう」と言うのだから)
ただ、余りに異常なだけに、これは「ひく」人の方が多いだろう、とは思う。
でも、男が見守る事をやめた、と宣言する最後のシーン、あれは現実であって欲しいけどなぁ・・・
映画の後、帰宅途中の電車の中で地震に遭遇。
電車の中でこの大きさの地震と言うのはあまり体験してないが、長くゆらゆら揺れて、震度以上に大きく感じた。
(電車は、震度のみ確認後、すぐ走り出したが・・・)
帰宅後、家の90cm水槽から水漏れ・・・地震の揺れでシールがやられたか?慌ててシリコンシーラントで水漏れ措置を行う羽目になった。
日曜は、午前中に買い物。
クルマのサンシェードと、消臭剤を買う・・・その際、TV−CMでもやっているファブリーズのエアコン送風口につけるやつを買ったのだが、これが失敗。
匂いがキツく、何だか頭痛くなってしまった。
午後、「菊とギロチン」。
これは、「64-ロクヨン- 」や「友罪」の瀬々敬久監督が、構想30年の企画を実現させた入魂の作品。
大正末期。自由な雰囲気が失われつつある世相の中、東京近郊で出会った女相撲一座の女力士たちとアナキスト・グループ“ギロチン社”のメンバーが惹かれ合っていく・・・と言う異色の青春ドラマ。
これまた、“弱者”のドラマで、女性や朝鮮人、そして貧困層と言う弱い人間が、世界を変えよう、として強くなろうと足掻く物語だ。
それが、女相撲と、爆弾闘争、と言うのが異色だけど、内容としては、これはまぁ、青春群像劇となるのだろう。
関東大震災での朝鮮人虐殺が背景にあり、国家によって抑圧された暴力が、更に弱い者に降りかかる不条理を盛り込んだりもしているが・・・強い、と言うこと、そして、世の中をどう生きるか、と言う事を考えさせられる力作だ。
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