正道が行われない国
有徳の士は優遇されず、卑賎の者が登用される。
これなどは、森や田畑よりも低いところにばかりに水を与えるようなものであり
水は高きから低きにながれるものであるから
森や田畑がどうなるか推して知るべしである
主君自らが平気で嘘をつく
仮に主君が太陽を月といい、月を太陽と言いだしたらどうなるか
有徳の士はもはや去っているか、去らぬまでもこの君をあきらめて諫めることをせず
卑賤の者たちはこの君に取り立ててもらうためその嘘を正当化しようとして
夜起きて働き、昼眠るような
道理に背くことを行い始める
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