陶芸家としても有名なバーナード・リーチの半生をを従者の目を通して描いた物語。
陶芸については無知に等しい私は、史実を基に作られたこのフィクションを興味深く読むことが出来た。史実を基にしているから、私の知っている高村光太郎とか有名人が出てくると親近感を感じるし、ここに登場する人物をより深く知ろうと調べたくなるし、知的好奇心をくすぐられる。
といって、この物語の主人公でもある沖亀乃介をいくらネットで調べても出てこないということは、やはりフィクションなんだなと。
この著者の作品を何冊か読んで、印象派の絵画については興味を持ち美術館に足を運んだりもしたけれど、陶芸作品についてはそこまではいかないだろうな。どう考えても私には陶芸品の良し悪しは分かりそうもないから。
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