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2018年01月21日22:02

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江ノ島寒中御輿錬成大会〜RS協会例会 交響詩徹底解説第3回

毎年1月の第3日曜日は片瀬江ノ島海岸東浜で海中御輿が執り行われます
今年もお祭り好きのワタシはヴィデオカメラをバッグに入れて行って参りました
残念ながらちと曇りがちではありますが、微風で気温も辛うじて二桁
今年はワタシも海に入って撮影しました

江ノ島のお神輿は夏冬あるのですが、冬は成人式の催しものとなっています
とは言うものの、少子化の昨今でありますから、新成人だけでは実施できない
そこはよくしたもので、どこからともなくお神輿大好きオヤジが集まってきて
新成人諸とも担ぎ上げる習わしです

ワタシは観るだけの人ですが、一応ジーンズは脱いで(海に入るからね)
上半身はダウンジャケットという異様な半裸姿で拝観・撮影致しました
(下半身はスッポンポンじゃないですよ、念のため)
参加者には豚汁が振る舞われますが、それはあくまでもお神輿を担いだ人だけ
ワタシはサーモスに入れた自前のホットココアで暖を取りました
もし明日の天気が一日早まっていたら大変なことになっていたであろう

動画はこちら→https://youtu.be/WeA-PKUxB38
今日だけで既に再生回数が140件を超えています(エレフラの去年のライヴ映像が
わずか3件の閲覧数であることと比べると複雑な思いです)

夜は池袋の東京芸術劇場シンフォニースペースという小会議室でドクター広瀬の
解説によりティル・オイレンシュピーゲルのアナリーゼです
タマには学生に戻った気分でノートを取りながら講義を聞くのもいいものですね
ティルは作曲者が「ロンド形式による」と書いてあるのだが、果たしてそうだろうか
というのが今日のドクター広瀬の講義のポイントです

シューマンが4つの交響曲を書いた後、急速に交響曲という分野が衰退してしまった
代わって登場したのがリストで、交響詩という形式を確立させた
しかし、ブルックナーやブラームス、マーラーが交響曲を再興させた
そんな中に在ってシュトラウスは交響詩を単なる物語の筋書きを追った音画には
しなかった、ロンド形式を借りながらむしろソナタ形式という構成にしている(あくま
でも広瀬先生の観点です)

ロンド形式とはクラブハウス・サンドウィッチで、パン・トマト・パン・レタス・パン・
ベーコンetc…と続く、パンに相当するのがロンド主題です(という広瀬先生の説明)
ティルに於いては、ロンド形式と作曲家が言うならそうだろう、でも単純にパンで
挟んだものではない、二つの主題(譜例参照)が様々に変容した、構造的音楽様式
になっており、これはソナタと呼ぶに相応しいと

この結論が賛同を得るか否かはともかくとして、これを導く過程(音楽史的背景、シュ
トラウス自身の作風の変遷)を説明していただいたのが、とても興味深かったです

いつものようにまずはケンペ指揮ドレスデン・シュターツカペレによる演奏を聴く
解説の後はパーヴォ・ヤルヴィ指揮のN響のライヴ録音で、実は広瀬先生はこのライ
ヴCDのライナーノーツを担当されているのですね
このヤルヴィの音楽の作り方も素晴らしいが、それに応えるN響もドレスデンに引けを
取らない上手さです

ワタシは本日スコアを持ち込んで聴いたのですが、アナリーゼを聞いた後ではスコア
を追うのが楽になっていました(テーマを核として拾いながら聴くようになったので)
知的興味で音楽を聴くのも楽しいものです
次回は1年後にツァラトゥストラの予定(広瀬先生はこの4月から1年間ドイツ留学
されるそうで、来年の4月以降になるようです)

本日のレクチャーの冒頭で、シュトラウス協会専務理事でおられた声楽家の原田茂生
先生が昨年12月に逝去されたことが報告されました
原田先生のブログに付属のBBSでは、ワタシも参加させていただきました
慎んでご冥福をお祈り申し上げます

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