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2018年01月19日20:51

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新国立劇場オペラ公演2018/2019シーズンラインアップ解説

本日新国立劇場オペラパレスに於いて、大野新芸術監督による説明会がありましたので
行って参りました(正月というにはだいぶ日数が経ちましたが、勅使河原茜さんのウェルカム
フラワーが飾られていました)
ラインアップについては既に公式ウェブサイトに発表になっておりますが、そのコンセプトに
ついて知りたいと思いましたので、(飯守前監督のときもそうですが、やはり当事者の説明が
欲しいところであります)

これまた既にYouTubeにダイジェスト版の解説映像がアップされていたようです↓


本日は約40分かけて、監督自らが熱を込めて(本当に熱い解説でした)語っておられました
要点は当日配布された公演案内に記載されておりますが5点あり

1.レパートリーの拡充
  従来年間3演目であった新制作を4本に増やし、かつ東京発となることを目指す
  これについては補足がありましたが、上演済みの公演でも当然リピートはあるのだが、
  レンタルのものについては装置を返還しているので再演ができないという事情もあるそうです
2.日本人作曲家に新作を委嘱する
  本日は西村朗氏を招いて、現在作曲中である「紫苑物語」について語っていただきました
  石川淳の原作で、かなり難解のようです(という印象を得た)
3.二つの一幕もののオペラを併せて上演する(通称ダブルビル)
  既にカヴァレリア・ルスティカーナとパリアッチを上演する例はありますが、あのやりかたを
  増やすことに依って新作を多数紹介したい
  また、それと一年おきにバロックオペラを上演したい(これはかつて小劇場シリーズとして
  実施されていた試みの復活です)
  日本は欧州以上にバロックオペラのCD売り上げがあるのだそうです
4.旬の演出家、歌手を招聘したい
  これは大野監督の欧州における実績があってのことでしょう
  そのためのマネージメントを務めるイタリア人男性が紹介されました(名前聞き取れず)
5.積極的な他劇場とのコラボレーション
  これも既に発表されていますが、東京オリンピックに向けて東京文化会館他の劇場との
  共同制作でトゥーランドットとマイスタージンガーの上演が予定されています

来シーズンの演目を見ると、純然たる新作は紫苑物語とダブルビルの一方である「フィレン
ツェの悲劇」だけですので、ちょっと疑問に感じていたところですが、新演出は新作に等しい
ということでしょうか(期待すべきというところなのでしょうね)

そのフィレンツェの悲劇とジャンニ・スキッキの二本立ては、13年前に二期会が上演済み
ですが、そのことには今回触れてはいませんでした(よほど質疑応答コーナーで訊こうと
思いましたが、やめておきました)

なお、カルメンと蝶々夫人は平日マチネミニシリーズには含まれておりませんので、ワタシは
安心して今回もこのミニシリーズを選択するつもりです(やはりミニシリーズに含まれない紫苑
物語をどうするか、大沼徹さんが出演されるそうなので聴きたい気持ちはあります)

だいぶ先の話ではありますが、魔笛はプロジェクションを多用した見ものだそうですから、
楽しみにしましょう
また、マスネのヴェテルは再演でありますが、シャルロッテをお歌いになるのが藤村実穂子
さんで、このキャスティングは本人のご希望だそうです(これも期待しましょう)
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