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2017年12月21日20:56

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二期会オペラ劇場「ドイツ・ロマン派の森」@浜離宮朝日ホール〜KUBO 二本の弦の秘密@横浜ブルク13

昨日の酔いがかすかに残っておりましたが、本日はダブルヘッダーで、しかも11時半開演
浜離宮朝日ホールで開催されるランチタイムコンサートはそういう時間設定です

来年2月に上演されるローエングリン出演メンバーが、そのハイライトとそれに先立って
シューベルトとR.シュトラウスの歌曲を歌う、それが「ドイツ・ロマン派の森」です

トップバッターはテルラムントを歌う大沼徹さんで、シューベルトの鱒を
いきなり柔らかく美しい発声で、しかもこの歌曲に相応しく所作なども取り入れて
続いてはタイトルロールを歌う小原啓楼さん(海道東征で聴いたばかり)が「献呈」を
思い切りオペラティックに歌い収めました(単独なのでこれもアリかと)
オルトルートを歌う中村真紀さんは「All mein' Gedanken」、「Nichts!」「萬霊節」の3曲
歌曲なのでレジェーロ気味にお歌いになります
エルザを歌われる林正子さんは「ダリア」を、むしろオルトルートに近いドラマティック
ソプラノで(二期会のヴァーグナー、シュトラウスを一手に引き受けるヴェテラン)
再び大沼さんが「楽に寄す」を、今度は芝居気なしにしっとりと情感を込めて

そして15分の休憩を挟んで、いよいよローエングリンのハイライト
二期会コレペティトゥールとしておなじみの大藤玲子さんの伴奏です
実はワタシ、ローエングリンは本番を聞きに行くはずでしたが、大沼さんがテルラムントを
歌うマチネ公演が佐藤正浩さん指揮の真珠採りとバッティングしてしまったため、諦め
ざるを得ませんでしたので、その代りとして本日拝聴することとなった次第

4名の方々がそれぞれマイクを握ってMCを交互に務めますが、いずれも番宣でした
うーむ、ピアノ伴奏の小ホール公演でこれですから、本番はさぞかし立派なものに
なるであろう、「本番もよろしく」と言われたのですが、ちょっと残念です

帰りがけにロビーに出て来られた大沼さんとすれ違いましたが、ワタシより少し背が高い
182、3cmあるのかな、舞台映えするはずですよね

さて、ハイライトは1時間弱だったので、13時10分には終演、この後横浜ブルク13で観る
映画は15時25分開映なので、相当に時間があります
昼食を取りましたが、小諸そばで立ち食いなので、あっという間に終わってしまう
少々寒かったけれど新橋駅まで歩くことにして、それでも時間つぶしにならない
しかし、品川で京浜東北に乗換えたところ、東海道線の踏切事故により運転見合わせ
開通は14時半頃ということで、状況が状況なのでむしろウエルカム

しかし、数分後に開通は15時頃に変更となりました
こうなると逆に間に合わなくなりますので、東海道線の影響を受けない横須賀線に
乗換えて、横浜まで来ると京浜東北も動き出していました

本日観る映画というのはアニメで、しかも人形をコマ撮りするという手法によるもの
これは辛口コメントが愉快なEsclarmond姐さんのブログで激賞されていたものですから
乗せられて拝観することにいたしました

ポスターにあるようにアカデミー賞、ゴールデングローブ賞にノミネートされた作品
米国映画なのに舞台は日本、三味線・折り紙・灯篭流しなど、日本の風物を織り込んだ
映像は美しく、アニメだからといって侮れません(ここのところ秀作が多い)
登場人物の顔もオリエンタルですが、表情はやはりちょっと洋風
セリフもヒューマニスティックで、まぁこういうところもアメリカ的です

タイトルの「二本の弦」の意味はエンドロール最後に現れる献辞で明らかになります
(劇中でうっすらと「そうかな」と思わせるのですが)
因みにエンドロールのBGMはジョージ・ハリスンの「While my Guitar gently weeps」
これには泣かされました(吹き替え版はどうだったのかな)

最初の方はローエングリンの疲れが残っていて、ちょっと辛かったですが、主人公
KUBO少年の冒険譚は、それを支えるサルとクワガタとの温かい繫がりもあって
(これがミソなのです)、結構のめり込ませて、そして感動させます(してやられた)
エピローグ的にメイキングシーンも出てきますが、恐ろしく根気の要る仕事だったでしょう
日本に対するリスペクトも感じられますので、スタッフには心から拍手を贈ります


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