ROH LV ラ・ボエーム＠TOHOシネマズららぽーと横浜

昨日の椿姫に続き、今日は英国ロイヤルオペラハウスのラ・ボエーム
新派悲劇２連チャンであります
椿姫はあまり泣ける演出ではありませんでしたが（これはこれで悪くはありません）、
今日は泣けました

コヴェント・ガーデン43年振りの新演出なんだそうですが、至極正統的なもの
お言葉に甘えて、存分に涙を流しました（言葉の綾でなくて、ほんとうに涙が出ます）
歌い手も若手（といってもアラフォー位でしょうか）中心で素直に感情移入できます
名前を知っているのはマルチェッロを歌ったクヴィエチェンくらいでしたが、皆演技が
達者で、青春群像劇に相応しい
　追記：ロドルフォを歌ったM.ファビアーノは今年４月のMET LVでアルフレードを聴い
　　　　ておりました

既に東条さんが業界人の特権で一般公開に先んじて試写会をご覧になって感想を
ブログにお書きになっていましたが、その通りでした

特に目新しいというところはありませんでしたが、終幕のミミが登場する直前の
バカ騒ぎのところは、マルチェッロが（画家だから）率先して壁に落書きを始めて
残りの3人も次々にポンチ絵を描きだすところが面白い
だけど、これって公演の度に消すんですかね（まさか都度上塗りするわけでは）
ここの場面はバカ騒ぎがバカっぽいほど、その直後との対比が利きます（鵜山君
演出の二期会もミュージカル的楽しさがあった）

ミミを寝かせるベッドもなく、床に直にせんべい布団を敷くところが哀れです

東条さんが評価されていたように、指揮のパッパーノがピアノを弾きながら解説する
ところは興味深かったです（音楽の読みの深さがよくわかる）

METも新シーズンにラ・ボエームを上演します（今から涙を溜めておこう）
　追記：この公演でもファビアーノがロドルフォを演じる予定です

今回のLVはマチネでなく、17時55分スタートという中途半端な時間だったので観客の
入りが悪く（わずか5人！）、折角の好演だったのにもったいない限りです（マチネに
すれば熟年層がもっと動員できただろうに）
勤め人がこの時間に横浜線鴨居駅から徒歩7分のところに居られるわけがない

というわけで、終演が20時45分だったので、夕食はららぽーとのフードコートにある
江ノ島しらす問屋とびっちょで、しらす尽くし御膳にグラスビールを添えてプチ贅沢
赤貧洗うが如きボヘミアンたちのオペラの後で申し訳なかったですが、まぁショナー
ルのあぶく銭のご相伴にあずかったという事で、たまにはいいでしょ