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2017年11月22日19:40

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MET LV ノルマ@横浜ブルク13

METの新シーズン開幕はベッリーニのノルマ
ベルカントは苦手と言いつつも、結構ワタシはMETのおかげで観ております
今日の演目はMETを観だす前から拝観しており、文京区民オペラ公演と、
ベッリーニ大劇場の来日公演(タイトルロールはテオドッシュ)で既に経験済み
CDもDVDも持っております(頭からっぽの「声だけオペラ」でないところがいい)

既に東条さんのコンサート日記に観劇評が載っておりまして、なんら異を差し
挟むところはございません、仰る通り

兎にも角にも、ベルカントに相応しく歌い手たちの声が素晴らしい
冒頭のオロヴェーゾの第一声からして深々とした美声に聴きほれます
主役はもとより、ノルマの友人クロティルデ役からポッリオーネの同僚フラー
ヴィオ役に至るまで、すべてが耳に心地よい

ポッリオーネのJ.カレーヤは単なるテノール馬鹿で声を張り上げるばかりでは
なく、アダルジーザとの二重唱ではソット・ヴォーチェでささやくところなんか
いけ好かない男であるはずなのにオンナが惚れるのも無理ないよなと思わせる

演出はマクヴィカーで、先日のROHの魔笛のときには「名前だけは聞いたことが
ある」と書きましたが、失礼いたしました、METでは常連で、ワタシも2011年の
アンナ・ボレーナに始まって、カヴァ・パリ、トロヴァトーレ、ロベルト・デヴェリュー、
マリア・ストゥアルダと観ておりました

そのいずれもラディカルなものではなく、演劇性も重視したものであること、これも
内容空虚なベルカント・オペラという先入観を覆すものであります
素のセリフと傍白を、ともすれば同じように作曲してあっても明確にこれを演じ
分けさせる、当たり前のようであってもこれができていない公演もあるのですよ

歌手もまた、演技が見事でタイトルロールのラドヴァノフスキーもアダルジーザの
ディドナートも、歌だけで勝負ではありません

トロヴァトーレのときもそうでしたが、合唱の中にどう見ても歌っていない、マッチョな
ムキムキマンがいましたが、今回も声楽家体型ではないヴィジュアル担当が
多く見られました
どうもマクヴィカー氏はゲイであることを隠しておらず、氏の好みが現れている
のではなかろうか(子役二人も愛らしかったけれど、これはゲイテイストではない
と思います、多分)

オーディオ的にもヴィジュアル的にも楽しめる舞台でありました

終映後の遅い昼食は、先日のロダンの時と同じく梅蘭で、ただ今回は名物焼きそば
ではなく担々麺とナマ中のセットをオーダー、そして時分時をはずれていましたので
お一人様であるにもかかわらず破格の扱いで、窓際のコスモス・クロックの見える
席に案内されました(あんまり景色は見ていなかったんですが)
担々麺は辛かったっす(2年前のオテロの時にも同じことを書いている)
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