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2017年11月07日10:47

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11月6日 立川志らく・柳家喬太郎 二人会 

11月6日 立川志らく・柳家喬太郎 二人会  赤坂区民センター
毎年この時期の二人会、私も今回で三回目、喬太郎師匠の後では
志らく師匠の江戸の風が心地よいです。

立川志ら門  真田小蔵
柳家喬太郎  夢の酒
柳家喬太郎  ウルトラのつる
立川志らく   浜野矩随 

柳家喬太郎  夢の酒
柳家喬太郎  ウルトラのつる
夢の酒より、自分の夢のマクラが面白いのはナゼ。
志らく師匠と違いで勝負でしょうか、ウルトラネタで爆笑は良いですが。

立川志らく   浜野矩随 
2011年、大震災後、明かりが消え暗い銀座の、ブロッサムでの名演が
志らく浜野矩随との出会い、そして生涯志らく落語を聴こうと決めた時。
その後何回か出会っては、その時を思い出す。そして江戸の風に酔う。
志らく浜野矩随は、私にとってタイムマシンです。

2011年の日記再掲、
立川志らく  浜野矩随
志らく師匠の解釈と、熱演が素晴らしい。
技を語って中村仲蔵を超え、親子の情を語って子別れを超え、
普段なら演者が消えて映画的映像になりそうな所でも
力強く語る志らく師匠が消えることなく、聴く人に思いよ伝われ、と
語り続ける姿に、鬼気せまる思いがしました。そして落語が素晴らしい。
先代の遺言になる言葉で、
思いは必要だが何事も上手の上に乗るお前には何か分からないが才能がある、
とのことは子を思う心だけでなく、後半の伏線でした。
その後も変わることなく造るものは、ひょっとこ天狗、しいたけ地蔵、色っぽいぶた
鼻の無い象、狐の顔のついた大根、そして三本足の馬を造って出入り差し止めに
見送る定吉の独り言、面白い物を造るんだよね。
死のうと思って母親に別れを告げるが、観音様を彫ってほしいと、
ここらあたりは、聴いたことのある流れを、見事な話芸で爆笑をおこしました。
出来上がった観音様の出来が素晴らしい、この目は母親の目だ、
母親と観音様との両方を思って造った、お前には二つの物を一つにする才能が有る
そう言えば、以前のヘンテコな物も、二つのものが一つになっている、お前さんの才能だ
観音様をほめるハイテンションの後で、水杯の謎解きで家に戻る
母親は自害しちゃうの助けてとの願いは叶わず母親の最後の姿に涙す
その後の二代目名人の話は続くが、母親が自害した理由が明かされる
本当なら観音様が到達点で、その後は落ちるはずなんだが
なぜ母親は死んだんだ、と悔しい思いが消えないので、何を彫っても母親の目になり
名作が続々と出来上がる。つまり到達点で無く、出発点だったのだ。
解説を定吉に言わせる演出に大笑い。
そう言えば、定吉の作品評は的確だったなと思い出させられました。
今だに興奮が冷めません、歴史に残る名演に出会えた幸運に感謝いたします。

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