駿河台下に、立ち食い蕎麦の新店が出来ていた。
「十割蕎麦¥390」の幟に惹かれて、入店した。
もり¥390。二枚にすると¥670。お初だが、腹が減っていたので二枚もりを注文した。
立ち食いかと思いきや、奥に座って食べるスペースがあった。
中央に4人掛けのテーブル。三方の壁はカウンター席となり、一席ごとに間仕切りが設られている。先客は二人。中央テーブルがすいていたので座って、蕎麦の出来上がりを待つ。
蕎麦がきた。
なんとも涼し気な風情。
まずは何もつけず、食べてみる。
是は旨い。びっくりした。
香りはさて置き、蕎麦本来の甘味が口中に拡がる。こんな甘味の蕎麦を食べたのは久し振りだ。いや、初めてか?もぐもぐ噛みたくなるような旨さだ。
今度は、つゆにつけて食べてみる。
つゆは、甘かった。そして、やや薄かった。残念。もう少し濃く、辛ければ、蕎麦の甘味がより一層引き立つのだが。
一枚目が終わるか終わらないかの頃合いで二枚目が来た。
二枚目はネギとワサビを使ってみる。このワサビ、なんでも「山わさび」と呼ぶようで、緑ではなく茶色い。見た目、醤油づけの刻みニンニクのようで、あまり気がそそられないが、食べてみると悪くない。ツンと鼻に抜けるわけではないが、蕎麦の甘さを引き締めてくれる。
ネギとワサビを楽しんで二枚目を平らげた。なかなかのボリュームで腹が一杯になった。
私の好みでは、もう少し細切りの方が、啜りやすく、喉ごし良く食べられるのだが、そうすると、この甘味は弱くなってしまうか?難しいところだ。
しかしながら、もりそばだけで、口も腹も満足できて、¥670。現時点で都内ナンバーワンの蕎麦屋ではないだろうか。
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