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2017年06月16日00:47

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「コードブラック」ノルウェーの子供の気胸?

 先月からBSのD-lifeで始まった医療ドラマ『コードブラック』。ロサンジェルスのエンジェルス病院の救急部を舞台とした医療ドラマ。今期はNHK-BSで『シカゴ・ファイア』のスピンオフの医療ドラマ『シカゴ・メッド』がスタートしているけれども、どちらもかつての大ヒットドラマ『ER』を彷彿とさせる。『シカゴ・メッド』がどちらかというと人間ドラマやメロドラマの部分をクローズアップしているのに対して『コードブラック』はむしろ医療のハードな部分に焦点を当てていて、とにかく展開が忙しくてしかも描写がかなりエグイ。そもそも“コードブラック”というのが“ERの患者受け入れの許容量を超えた状態”ということで、作中の説明によると「普通の救急はコードブラックは年間5回、エンジェルス病院は年間300回」ということらしいので、つまり極限状況の医療ドラマということかな。少なくとも『グレイズ・アナトミー』みたいに「でも、恋にも忙しい」などということはないようだ。

 それぞれの回への詳しいコメントとかはまた別にして、今回は第一話に出てきたあるシーンに関して「いや、そりゃないわ!」と田舎の医者が疑問を呈したところ。

 10歳の子供が呼吸困難で運ばれてくる。「アナフィラキシーみたいです」という救急隊員に家族が「そんなものは何も口にしていません」と訴える。すると主任医師が「どこから来ましたか?」と家族に聞くと「ノルウェーです」と。主任医師は「気胸ですね。すぐに胸にチューブをいれましょう」と準備を始める。「なぜ判るんですか?」と研修医が聞くと「ノルウェーの子供の呼吸困難は気胸が原因なのよ。遺伝子的な原因でね」と答える。

 いや!それは本当か?そんな話は聞いたことがないぞ。普通に子供が呼吸困難となったらまず喘息を疑うだろう。ノルウェーであっても呼吸困難の頻度はそちらの方が多いと思うぞ。もしも僕が無知で最新医学に疎いからそれを知らなかったとしても、普通胸にチューブを入れるときには絶対に呼吸音を聞いて左右差を聞くだろ。この話ではそういう描写がなかったけれども『ER』では絶対にやっていたぞ。それと、気胸かどうかはレントゲンを撮れば一発でわかるはずだし。

 診察においてあまりに無理な展開があるような気がするので、これからもチェックしていこう。

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