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2017年05月19日10:33

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JASRACの無茶苦茶

ヤマハ音楽教室の関係者から署名運動の依頼用紙がまわってきた。
ことは音楽教室での楽曲使用が、著作者の演奏権侵害にあたるとして
JASRACが来年から使用料徴収をおこなうと言ってきたことに
端を発する。

これに対して、ヤマハをはじめとする各社音楽教室は、教材等
印刷物は著作権使用ということで利用料は支払うが(既成概念)、
教室での楽器練習・歌唱使用に関しては教育使用という解釈で
使用料が発生するとはおもわない、と反発し訴訟問題に発展。
一連の動きの反対運動としての署名運動というわけだ。
もちろん署名しました。もっとも営利目的の音楽教室に
教育だといわれるのは少々どうかという印象もありますがね。

著作者の権利を擁護・保護のためという大命題は立派だが、
だいたいJASRACの仕事は横暴、いい加減というところがある。
この半官半民の得体のしれない団体は、役所の天下り組織
という実態もあり、仕事はまことに役所的。
CDなどになった楽曲は一次使用としてカウントが明瞭なもの
だから作詞・作曲家に枚数に応じてきちんと分配されるが、
放送局でのオンエア、ライブでの演奏、カラオケなどの
二次使用料に関してはめんどくさいもんだから、一曲ごとの
カウントをしないで、ハイ、このくらいだからまとめて
払ってね、といいかげん。

その結果、二次使用料の分配は不明瞭。登録楽曲の多い
作家、出版社に上から順番に分配されるという仕組みで、
じっさいに使用された著作者に届くかどうかわからないと
いうアバウトな仕事。
こんな組織の著作権使用基準なんて信じられない。

こんな話も勃発した。
今年の京大の卒業式で、学長式辞にボブ・デュランの『風に
吹かれて』の一節が引用された。この式辞全文は京大の
ホームページで読むことができる。
これにJASRACが喰いついた。引用し喋るのはかまわないが、
HPに掲載され、だれでもダウンロードできる状態にある
ものは使用料が発生するというのだ。

たてまえ論の解釈はあるかもしれないが、粋じゃないよね。
デュランを引用した学長に賛辞を贈りたいし、贈られた
卒業生はこれからの未来のどんな場面にも、ひとつの糧として
の思いを持てるかもしれない。
そんな言葉に金を払えと請求する、文化の心も持たない
悪辣なJASRAC。

JASRACに対するあれやこれやは、もっとたくさんあるが、
本質的な権利者擁護をおざなりにして、事業従事者・関係者の
利得行為にだけ邁進するやつらを看過してはいけない。

なんとかしなきゃとみんな思ってんだよねじっさい。。。

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