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2017年05月15日20:16

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「お江(ごう)の方と春日局」

 「お江(ごう)の方と春日局」(植松三十里(みどり)著 NHK出版 2010年11月25日第1刷発行)を読みました。

 ご存知のように、お江(ごう)は、浅井(あざい)長政と織田信長の妹のお市の方との間に生まれたお茶々、お初、お江の浅井三姉妹の中の一番下の娘ですね。
 お江は、23歳の時、豊臣秀吉の命により、6歳年下の徳川秀忠(後に2代将軍となる)に嫁ぎます。

 お江と秀忠との間には、生涯で2男、5女が生まれますが、この本では、嫡男の竹千代(家康の幼名と同じ。後に3代将軍となる)が誕生した頃から物語が始まります。

 嫡男誕生に伴い、乳母を募集しますが、明智光秀の家臣だった斎藤利三の娘・お福(後に春日局となる)が応募し、家康の目にもかない、夫と離縁して竹千代の乳母となります。離縁の件ですが、その頃、夫は浪人していましたので、妻のお陰で仕官出来るような結果を招くことが明らかですから、夫としてのプライドが許さなかったため、夫の方が離縁したとのこと。

 ところが、竹千代は、病弱で人見知りが激しく、実の両親にも馴染まず、乳母のお福にのみなつきます。

 そうしているうち、竹千代が生まれてから2年ほど経って、国松が生まれます。

 父の秀忠や母のお江は、病弱だった兄・竹千代(家光)よりも容姿端麗・才気煥発な弟・国松を寵愛するようになり、次期将軍は国松になる雲行きになります。

 危機を感じたお福は、駿府城に赴き、家康に直訴し、家康から、竹千代の後継指名をしてもらうことに成功します。

 秀忠が亡くなって、竹千代が3代将軍家光となりますが、家光は、お福の言うことしか聞かなくなったことに伴い、お福に絶大な権力が備わったということは、よく言われている話ですね。

 そんなことで、ストーリーとしては、通説に書かれているとおりですが、それが詳しく書かれているというところでしょうか。

 ところで、お福(春日局)にとって、最大の悩みは、家光にお世継ぎが出来ないことでした。

 家光は、衆道好みで、女に見向きもしないんです。
 これでは、お世継ぎは出来ませんよね。

 お福は、色々と、考えて試してみますが上手くいきません(><)

 そうしたなか、老中・松平伊豆守信綱(知恵伊豆)の提案で、5人の奥女中を知恵伊豆の屋敷に入れ、男装させて小姓の訓練をさせます。そこでは、吉原の太夫を呼んで、男を喜ばす手練手管まで学ばせるんです。
 さすがは、知恵伊豆です(^o^)

 そうして、すっかり男装の小姓が板についてきたところを見計らって5人を江戸城に戻し、家光の身の周りの世話をさせます。
 そして、ついに、家光が、その内の一人に手を付けるんです。
 一度、女の味を知った家光は、その後は、次々と女に手を付けるようになり、お世継ぎも生まれるようになります。

 そういうくだりが、多く、長々と書かれているんです(^^;)
 そんなところが面白いと言えば面白い本ですね(^^;)










 

 

 

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