「葉隠の名将 鍋島直茂」(童門冬二著 実業之日本社 2001年1月25日初版第1刷)を読みました。
この本は、秀吉が朝鮮出兵に際して九州の西端にある名護屋城に赴く際、途中、佐賀城に立ち寄ることになった時、佐賀城の家老であった鍋島直茂がそれを迎えるところから始まります。
その時点では、鍋島直茂は、まだ、龍造寺家の家老という立場でしたが、秀吉に可愛がられたこともあり、だんだんと龍造寺家内での実力をつけてゆき、遂には、主家龍造寺家をも凌ぐほどの存在となっていく過程が書かれています。
そして、遂には、鍋島家が主家の龍造寺家を呑み込み、肥前一国を支配するようになり、直茂は、安心して亡くなっていくというところまでを書いています。
私は、鍋島家が、どのようにして主筋の龍造寺家を呑み込んでいったのかについて、イマイチ分からなかったんですが、この本を読んで、かなり分かるようになりました(^-^;
ところで、最近の歴史小説には、女性との恋愛関係の記述が多く登場するんですが、この本にはそれがありませんでした。
代わって、人生訓とか、経営論、組織論といったような記述が多かったように感じました(^^;)
なお、やはりというか、当然というか、古伊万里の話も、かなり詳しく登場させています。
しかし、その内容は、今では古臭く、時代遅れの内容でした。
昔の通説がそのまま記述されているにすぎませんでした(-_-;)
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